動画を撮るのは楽しいけれど、編集となると途端にやる気がなくなってしまう。
パソコン操作が苦手で、編集ソフトを使いこなせない。編集に時間がかかりすぎて、途中で諦めてしまう。何から手をつければいいのかわからない。
そんな悩みを抱えている方は、実は多いのではないでしょうか？
例えば、旅行で撮った素晴らしい景色や、友達との楽しいパーティーの様子を素敵な動画にまとめることができれば、思い出を鮮明に残し、いつでも振り返ることができます。
しかし、「動画編集は難しそう」「時間がない」「パソコンがない」といった理由で諦めてしまっている方もいるかもしれません。
ですが、動画編集はあなたが思っているよりもずっと簡単です。スマホ一つで、ちょっとした空き時間に、プロ顔負けの動画を作成することも可能です。
今回は、初心者でも簡単にできる動画編集の方法や、編集が楽しくなる便利なアプリ、さらにワンランク上の動画を作るためのテクニックまで、詳しく解説します。
動画編集で音声は変えられる？
動画編集アプリを使えば、簡単に動画の音声を編集できます。
「動画編集」と聞くと、パソコンと高価なソフトが必要で、専門的な知識がないとできないイメージがあるかもしれません。しかし、最近のスマホアプリは非常に高性能で、初心者でも直感的に操作できるものがたくさんあります。
これらのアプリを使えば、音量調整やノイズ除去といった基本的な編集はもちろん、声のトーンを変えたり、BGMを追加したりすることも可能です。
動画編集で音声を変えるメリット
動画編集で音声を編集するメリットは、動画のクオリティを上げるだけではありません。
例えば、声を変えてキャラクターになりきったり、ユニークな効果音を追加したりすることで、動画をより面白くすることができます。また、声を変えることで個人情報を守ることができるため、身バレ防止にもつながります。
特に、顔出しNGの方や、プライバシーを重視したい方にとっては、有効な手段と言えるでしょう。さらに、自分の声にコンプレックスがある方でも、声のトーンやピッチを調整したり、エフェクトを追加したりすることで、理想の声に近づけることができます。
本章では、動画編集で音声を変えるメリットについて、さらに詳しく解説していきます。
プライバシーに配慮できる
動画編集で音声を編集するメリットの一つとして、プライバシーへの保護の観点からも有効です。
声は個人の特徴を強く表すため、たとえ顔出ししていなくても、声だけで個人を特定される可能性があります。特に、SNSや動画共有プラットフォームで活動する方にとっては、声のプライバシーは重要な問題です。
しかし、動画編集アプリの音声変更機能を使えば、声のトーンやピッチを調整したり、全く別の声に変換したりすることで、個人を特定されにくくすることが可能です。
これにより、安心して動画を公開し、より多くの人々に自分の作品を楽しんでもらうことができます。
また、声を変えることで、特定の個人やグループを連想させる可能性のある方言やアクセントを消すことも可能です。これは、より幅広い視聴者に動画を届けたい場合などに有効です。
動画の雰囲気を変えることができる
動画編集で音声を編集することで、動画の雰囲気をガラリと変えることができます。
例えば、声のトーンを変えることで、コミカルな雰囲気にしたり、シリアスな雰囲気にしたりすることも可能です。また、エフェクトを追加することで、SF映画のような近未来的な雰囲気や、ホラー映画のような不気味な雰囲気を演出することもできます。
声の印象を変えることができる
自分の声に自信がない、もっと表現力豊かな声で動画を作りたい、そんな悩みをお持ちの方もいるかもしれません。
動画編集アプリの音声変更機能を使えば、声のトーンやピッチを調整したり、エフェクトを追加したりすることで、声の印象をガラリと変えることができます。
例えば、高めの声を低めの声に変換したり、アニメキャラクターのような声にしたりすることも可能です。声を変えることで、キャラクターになりきって動画を盛り上げたりすることもできます。
また、声の印象を変えることは、視聴者にとって新鮮な驚きを与えるとともに、あなたの個性を表現する手段にもなります。さらに、声のコンプレックスを解消できるというメリットもあります。声のトーンやピッチを調整したり、心地よい声にすることも可能です。
動画編集で音声を変えられるおすすめアプリ11選
動画編集で音声を自由自在に変えられる、おすすめのアプリを厳選して11個ご紹介します。
無料版から有料版、初心者向けから上級者向けまで、様々なアプリがあります。
それぞれのアプリの特徴や機能をしっかりと理解して、あなたにぴったりのものを見つけてみましょう。
ただし、これから紹介するボイスチェンジャーアプリには「できること」と「できないこと」があります。アプリを選ぶ際には、これらの「できること」「できないこと」に着目しながら、それぞれのアプリと比較していってください。
以下の記事ではボイスチェンジャーアプリの詳細について解説します。
CapCut
CapCutは、TikTokの運営会社が提供する無料の動画編集アプリで、その使いやすさから人気を集めています。音声編集機能も充実しており、音量調整やエフェクトの追加など、様々な方法で動画の音声を編集することが可能です。
例えば、動画の音量を調整したり、音声をフェードイン・フェードアウトさせたり、不要な部分をカットしたり、位置を変えたりすることが可能です。また、CapCutには、声の高さやトーンを変えたり、ロボットのような声にしたりできる「音声効果」機能も搭載されており、声の編集も自由に編集することができます。
| 対応OS | iOS・Android |
| 料金 | 無料版・有料版 |
Power Director
Power Directorは、初心者から上級者まで幅広く使用されている動画編集アプリです。
基本的な編集機能は網羅しており、有料会員になれば豊富なテンプレートを利用できるため、動画制作の時間を大幅に短縮できます。
特に音声編集機能が充実しており、音量調整やBGM・効果音の追加・編集など、詳細な設定が可能です。ボイスチェンジャー機能も豊富で男声、女声、アヒル、シマリスなど、様々な声に変換できます。
さらに、フェードイン・フェードアウト機能を使用することも可能です。
無料版でも十分な機能が利用できますが、有料版ではさらに多くの機能が使用できるので、より高度な動画編集を楽しむことができます。「動画編集をメインに、たまにボイスチェンジャー機能も使いたい」という方におすすめのアプリです。
| 対応OS | iOS・Android |
| 料金 | 無料版・有料版 |
VivaVideo
VivaVideoは、無料で利用できる動画編集アプリです。カットやテキスト挿入、トリミング、背景変更、分割など、基本的な動画編集機能が充実しており、初心者でも直感的に操作できます。
注目するべき点は、音声編集以外の機能が全て無料で利用できることです。これにより、動画のカットやエフェクトの追加など、基本的な編集を無料で行いながら、音声編集を試してみることができます。
VivaVideoのボイスチェンジャー機能では、全部で6種類の音声変換が可能です。声の高さやトーンを調整したり、ロボットのような声にしたりと、様々なバリエーションを試すことができます。
| 対応OS | iOS・Android |
| 料金 | 無料版・有料版 |
iMovie
iMovieは、iPhoneやiPadに標準搭載されている無料の動画編集アプリですが、音声変更にも対応しています。
基本的な動画編集機能が充実しており、カット、トリミング、テロップ挿入など、初心者でも簡単に操作可能です。
iMovieで音声を変える方法はいくつかあり、動画を早送りすることで声のトーンを高くしたり、オーディオエフェクトから声の種類を選ぶことで、ロボットのような声やヘリウムガスを吸ったような声など、様々な声に変換できます。
また、イコライザー機能で音域を調整することで、声のトーンを細かく調整することも可能です。特に、声だけを変えたい場合は、オーディオエフェクトやイコライザー機能がおすすめです。iMovieは、動画編集と音声編集を同時に行いたい方にとって、非常に便利なアプリと言えるでしょう。
| 対応OS | iOS |
| 料金 | 無料 |
Voice Changer Plus
Voice Changer Plusは、55種類もの豊富なボイスエフェクトと音声効果を搭載した、多機能な音声変更アプリです。
ヘリウムガスを吸ったような声、幽霊のような声、ロボットのような声、ギターのような声など、ユニークな音声に変換することができます。さらに、声を逆再生する機能もあり、音声編集の自由度が高いのが特徴です。
また、音声を変えずにバックグラウンド音声を追加することも可能です。雨の音、雷の音、鳥のさえずり、波の音など、様々な環境音を追加して、動画の雰囲気をガラリと変えることができます。
さらに、保存した音声を再度読み込んで、エフェクトを重ねることも可能です。これにより、より複雑でクオリティの高い音声編集を制作することができます。
| 対応OS | iOS |
| 料金 | 無料・有料 |
マジックボイス
マジックボイスは、簡単に声を変えられるアプリです。録音した声をすぐに編集できる手軽さが特徴です。
6種類の音声エフェクトから選んで、赤ちゃんの声や太い声など、様々な声に変換できます。さらに、再生スピードや声の高さ（ピッチ）も自由に調整できるので、声の表現の幅が広がります。
例えば、早口・ゆっくりにしたり、甲高い声・低い声にしたりと、自分の好みに合わせて調整できます。これにより、オリジナルの声を作成し、他のどこにもないユニークな動画を制作することが可能です。
また、録音した音声は他のアプリに簡単に共有できるため、動画編集の素材としても活用できます。音声変換だけでなく、ボイスレコーダーとしても利用できるため、様々なシーンで活用できるアプリです。
| 対応OS | iOS |
| 料金 | 無料 |
VOICEMOD
VOICEMODは、Windowsパソコンと連携してスマホから操作できるボイスチェンジャーアプリです。世界中で人気があり、豊富なボイスフィルターとBGMエフェクトが魅力です。
ボイスフィルターは、赤ちゃん、悪魔、ラジオ無線、ゴリラなど、ユニークなものも多数含まれています。
さらに、リアルタイムで声にフィルターをかけることができるため、ゲーム実況やライブ配信などで、その場で声を変えて楽しむことができます。
無料版でも基本的な機能は十分に利用できますが、有料版ではさらに多くのボイスフィルターや、オリジナルのボイスフィルターを作成・登録する機能が利用可能になります。
| 対応OS | iOS・Android |
| 料金 | 無料・有料 |
Video Voice Changer FX
Video Voice Changer FXは、Android専用の動画編集アプリです。
動画編集機能はシンプルですが、ボイスチェンジャー機能は非常に優秀で、他のアプリでは見られないような珍しい声に変換することができます。
例えば、ヘリウムガスを吸ったような声やエコーのかかった声はもちろん、リスやロボット、悪魔など、ユニークな声に変更可能です。
「面白い声に変えて個性的な動画を作りたい！」というAndroidユーザーにおすすめのアプリです。
| 対応OS | Android |
| 料金 | 無料 |
MovKit
MovKitは、声の変更だけでなく、トリミングや早送り・スローモーションなど、基本的な動画編集機能も備えた便利なアプリです。
このアプリは、動画の再生速度を0.1倍から10倍まで自由に調整できるところが大きな特徴といえます。再生速度を変えることで、声の高さも自然に変化するため、声の高さを上げたい場合は早送り、低くしたい場合はスローモーションにするなど、簡単に調整可能です。
また、再生速度を変えても音程を維持する機能もあるため、声の高さは変えずに動画のスピードだけを調整することもできます。
さらに、端末に保存されている音楽をBGMとして追加することも可能です。BGMの音量調整や、動画の音声をミュートにする機能も搭載されているため、音声編集に関する基本的な機能は十分に備わっています。
MovKitは、動画の音声変更だけでなく、動画編集も同時に行いたいという方におすすめのアプリです。
| 対応OS | Windows |
| 料金 | 無料 |
Clownfish Voice Changer
Clownfish Voice Changerは、海外製のボイスチェンジャーソフトですが、シンプルな操作性で英語が読めなくても問題なく使用できます。
15種類のボイスエフェクトが用意されており、エイリアン、赤ん坊、女性、男性など、様々な声に変換することが可能です。さらに、ピッチ調整機能を使えば、声の高さやトーンを細かく調整することもできます。これらのエフェクトや調整を組み合わせることで、実質的に無限の表現が可能です。
また、テキストの音声変換機能も搭載されており、日本語だけでなく様々な言語に対応しています。この機能を使えば、外国語のナレーションや字幕を簡単に作成することも可能です。
さらに、効果音やBGMを流す機能もあり、動画の音声編集に幅広く対応しています。Clownfish Voice Changerは、多機能でありながら使いやすい、音声編集に特化した便利なツールです。
Premiere Pro
Premiere Proは、Adobeが提供するプロフェッショナルな動画編集ソフトです。初心者からプロまで利用者が幅広く、音声編集機能も充実しているのが特徴です。
100種類以上のオーディオエフェクトが用意されており、声の高さやトーン、質感などを細かく調整することができます。これらのエフェクトを組み合わせることで、声の表現の可能性は大きく広がります。
さらに、オーディオミキサー機能を使えば、複数の音声トラックの音量バランスや定位を調整したり、エフェクトを適用したりすることも可能です。Premiere Proは、高機能でありながら直感的に操作できる、音声編集に特化した強力なツールです。
| 対応OS | Windows・MacOS |
| 料金 | 有料 |
以下の動画では「無料で使用できる動画編集ソフト」について詳しく解説しています。少しでも気になる方は、ぜひご視聴ください。
また、以下の動画では「Premiere Proでの動画編集の方法」について紹介しているので、合わせてご覧ください。
【CapCut】音声を変える編集方法
今回は前章でもご紹介した、CapCutでの音声を変える方法について詳しく説明します。
音量を調整する
- 声や音声をタップして選択します。
- 音量をタップします。
- 左右にスライドさせることで音量の調整ができます。
音量はデフォルトでは100で設定されてます。環境によって声が小さく聞こえたりすることもあるので、聞きやすい音量に調整してください。
音量は、極端に大きくしてしまうとノイズが入ったり、逆に小さくしすぎると、音楽が大きくて声が聞こえなくなる可能性があるので注意が必要です。
フェードアウト・フェードインを追加する
フェードイン、フェードアウトとは徐々に音が大きくなったり小さくなることです。
- フェードイン：徐々に音が大きくなったり画像が明るくなる効果。
- フェードアウト：徐々に音が小さくなったり画像が暗くなる効果。
- 音や音声をタップします
- フェードイン、フェードアウト各項目をスライドさせると時間の調整が可能です。
音声をカットする
- 声・音声をタップして左右にスライドさせて白い縦線をカットしたい場所に移動します。
- カットする場所を決めて『分割』を押します。※白い縦線のところが分割(カット)されます。
音声のカットは、動画のテンポを良くするための重要な作業です。不要な間は視聴者を飽きさせることに繋がり、すぐに離脱されてしまう可能性があります。無駄な時間はカットしましょう。
位置を変える
声や音声の位置を移動したい場合、『長押し』しながら移動しましょう。
音声効果を使って声を変える
- 声や音声を選択して『オーディオエフェクト』をタップします。
- 好みの音声エフェクトを選択して数量、強度をスライド調整したら右上にあるチェックマークを押します。
音声だけでなく、テキスト読み上げの音声にもボイスエフェクトをかけることが可能です。
以下が音声効果の編集メニューとなります。
- 音声効果の編集メニュー
- ロリ
- 重厚な声
- 高い声
- 低い声
- マイク独り占め
- エコー
- 歪んだ声
- 電池切れ
- シマリスのような甲高い声
- ロボット
- シンセサイザー
- 電子音
- ビブラート
- メガホン
- Lo-Fi
- ビニール
音声効果を使わないで声を変える
- 速度変更したい声や音声を選択して『速度』をタップします。
- 速度は最大で0.1倍速から100倍速まで調整することができます。
スライドさせて調整が終わったら右下にあるチェックマークをタップします。
ピッチにチェックを入れた後に、速度を速くすれば声が高くなり、速度を遅くすると声が低くなります。
速度と連携しているため、ピッチのみを変更することはできません。
速度変更とピッチ調整を行えば、音声効果を使わず声を変えることが可能です。
以下の記事でも「CapCut」について詳しく解説しているので、気になる方はぜひご覧ください
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まとめ
今回は、動画編集アプリを使って音声を編集する方法をご紹介しました。
動画編集アプリを使えば、音量調整、ノイズ除去、声の変更、BGMの追加・変更など、様々な方法で音声を編集することができます。
また、これらの機能を活用することで、よりクオリティの高い動画を作成することが可能になります。
ぜひ自分に合ったアプリを見つけて、動画編集を行ってください。
また、今回ご紹介したCapCutを使った具体的な音声編集の方法も参考にしていただき、クオリティの高い動画を作成してください。
さらにAIMが公開している記事には、CapCutに関連した情報以外にも、その他多くの動画編集のスキルや知識が掲載されています。
気になる方は、ぜひ他の記事もチェックしてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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