動画制作現場において表現の幅を大きく広げてくれる強力なツール、Adobe「After Effects」は利用されていますか?
デジタル合成やモーション・グラフィックス、タイトル制作まで、After Effectsは多様なニーズに対応しています。
After Effectsを使用するなかで、プロジェクトの最終段階である「書き出し」や「レンダリング」に関しては、多くの初心者がつまずきがちなポイントです。
その例として良く取り上げられるのが、After EffectsのMP4出力。
MP4データでの出力は映像制作業界で最も一般的なニーズでありながら、実はAfter Effects単体では行うことができません。
これって、由々しき問題だと思いませんか?
そこで、本記事では、After Effectsの書き出し方法について、基本的なレンダリングの知識から書き出しの手順・MP4形式の出力方法まで、詳しく分かりやすく解説します。
これを読めば初心者の方でもスムーズに書き出しを進められるようになりますので、最後まで読んでみて下さい。
レンダリングとは
After Effectsは映像制作現場において広く使用され、また表現の幅を広げるのに非常に効果的なソフトウェアです。
その多機能さから、プロからアマチュアまで多くのクリエイターに支持されています。
ただ多機能であるがゆえに、むずかしく感じる部分も少なくありません。
本項目では、After Effectsの数ある機能の中でも重要なプロセスの一つ、レンダリングについて解説します。
実は、After Effectsで映像を制作しても、そのままでは他の人は見ることができません。
映像ファイルにするために、書き出す必要があります。
レンダリングとは、コンポジション(アニメーションなどを構成するための作業する場所)からムービーのフレームを作成するプロセス、この書き出しのことを指します。
実際にレンダリングを行い書き出す方法
それでは実際にAfter Effectsで編集したプロジェクトデータを書き出してみましょう。
After Effectsで書き出せる動画形式は以下の2種類になります。
- Quick Time(MOV)
- Video for Windows(AVI)
これから解説する手順で、上記どちらかの形式で書き出しを行えるようになります。
コンポジションをレンダーキューに追加する
まずは動画ファイルを読み込みます。
コンポジションパネルに直接ドラッグ&ドロップするか、ダブルクリックをして動画をコンポジション内に読み込みましょう。
「ファイル」 →「書き出し」→「レンダーキューに追加」を選択します。
レンダリング設定で画質や解像度を設定する
画面下部にレンダーキュー画面が出てきます。
ここでレンダリングの設定を行いましょう。
「レンダリング設定」では、画質と解像度の設定を行えるようになっています。
「レンダリング設定」をクリックすると動画の画質や解像度を設定する画面が出てきます。
基本的にはデフォルト設定のまま、「画質」は最高、「解像度」はフル画質にしておけば問題ありません。
出力モジュールを設定する
「出力モジュール」では「AVI」や「MOV」といった、書き出す動画ファイルの形式を選択できます。
プリセットの選択を行う
「出力モジュール」右側にある下矢印をクリックしましょう。
すると、「出力モジュール設定」画面が開きます。
ここでは、「高品質」を選択してみましょう。
出力モジュールの詳細設定を行う
「形式」では書き出す動画の形式を選択できます。
Windowsの場合は形式を「AVI」に、Macの場合は「Quick Time(MOV)」を選択しましょう。
保存フォルダを指定して書き出す
最後に動画ファイルの書き出し先フォルダを指定します。
指定後に画面右側の「レンダリング」をクリックすると、書き出しが開始されます。
無事に書き出されると、書き出しを知らせるサウンドが鳴り、書き出し完了です。
AfterEffectで作成したアニメーションをMP4で出力する方法
After Effects単体で動画を出力する場合、出力形式はWindowsは「AVI」、Macは「MOV」の2種類のみとなっています。
しかし、映像制作業界で最も広く流通しているファイル形式は「MP4」ですよね。
ですので、ここでは「MP4」形式で出力する方法についてご説明します。
クライアントによってはMP4形式で求められることもある
クライアントや制作会社によって納品する形式は異なりますが、動画制作業界では往々にして「MP4」形式での納品を求められることもあります。
しかし、先ほどもお伝えしたように、AfterEffect単体で出力できるファイル形式は「AVI」か「MOV」形式のみ。
これではクライアントのご意向に沿うことができませんよね。
しかし、実は「Media Encoder」と連携することで、「MP4」形式で書き出すことができるようになるのです。
Adobe Media Encoderのインストール方法
After Effectsを契約していれば、Media Encoderを無料で利用可能です。
まず最初にMedia Encoderをインストールしましょう。
「Creative Cloud」から「Media Encoder」と検索して、インストールします。
Adobe Media EncoderでMP4に出力する方法
インストールが終わったら、After Effectsの上部から「ファイル」→「書き出し」→「Adobe Media Encoderキューに追加」と選択し、Media Encoderにファイルを送りましょう。
自動でMedia Encoderが立ち上がります。(起動まで少し時間がかかる場合があります。)
「キュー」の形式一覧から「形式」がMP4用の書き出し形式である「H.264」になっているか確認しましょう。
「H.264」以外が選択されていたら、「H.264」を選択します。
(書き出し設定などをする場合、青文字をクリックすることで設定画面が立ち上がります。)
次に、保存フォルダを指定して書き出します。
After Effects内で書き出した時と同じく出力ファイルの青文字部分をクリックし、保存場所を選択しましょう。
最後は緑色「再生ボタン」をクリック、または「Enter」で書き出しが開始されます。
万が一この方法で書き出しができない場合は、一度After EffectsでMOV形式を選択し書き出し、Media EncodeでH.264形式で書き出すことで、MP4形式に変換することができます。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、Afrter Effectsで編集した動画の書き出し方法についてご説明しました。
Adobe Media Encoderを使う機会は意外と多いため、まずはインストールしておくことをおすすめします。
初心者の方も経験者の方も、この記事で得た知識を活かしてAfter Effectsを効果的に活用することで、きっと今よりも魅力的な作品を作り出すことができるでしょう。
あなたの創造力を存分に発揮した、他にはない魅力的な作品に出会えることを楽しみにしています!
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