動画編集を始めたばかりの方で、「カット編集が苦手…」と感じている方は多いのではないでしょうか？
動画を撮影したものの、不要なシーンや失敗した部分を取り除く方法が分からず、完成させることができないという悩みは、多くの初心者が抱える問題だと思います。
特に、使い方が複雑な編集ソフト「Premiere Pro」を使いこなすのは、初めての方には難易度が高いと感じることでしょう。
このような悩みを抱える方のために、今回は初心者向けにPremiere Proを使った基本的なカット編集の方法を解説します。記事の中では、カットとトリミングの違いから、具体的なカット編集の手順を分かりやすく紹介しています。
実践でも使える編集スキルを身に付けられるように、本記事を通じてカット編集の基本をマスターしましょう！
カットとトリミングの違い
動画編集を始めたばかりの方にとって、「カット」と「トリミング」の違いは理解できるでしょうか？
言葉は似ていますが、「カット」と「トリミング」の意味と用途は違います。まず、「カット」とは、一つの動画をいくつかの部分に分割し、それらの部分を再構成することです。例えば、長い動画を①、②、③に分け、不要な②を削除して、①と③をつなぎ合わせる作業がカットです。
「トリミング」は、動画の前後を削除して短くすることを意味します。具体的には、動画の冒頭部分①と最後の部分③を削除して、メイン部分②だけを残す操作です。トリミングでは、切り取った部分をつなぎ合わせることはなく、不要な部分をカットするだけです。
以上のことからカットとトリミングの最大の違いは、カットの場合は動画と動画をつなぎ合わせることに対し、一方のトリミングは動画の前後を削るだけで、つなぎ合わせることをしない点になります。カットは編集の技術で、動画編集のスキルを向上させるために欠かせません。この違いをしっかり理解して、動画編集の基本を押さえていきましょう。
カット編集の種類
カット編集にはさまざまな種類があります。それぞれの特徴を理解することで、クオリティの高い動画を作成することが可能です。初心者の方でも使いやすいカット編集のテクニックをいくつかご紹介します。
- 通常のカット
- ジャンプカット
- アクション合わせ、カットアウェイ、モンタージュなど
上記のように様々なカットの方法があり、カットの方法を使い分けて動画を作成していきましょう。
通常のカット
通常のカットとは、動画編集の基本的なテクニックです。
撮影した映像の不要な部分を削除して、必要な部分をつなぎ合わせる方法となります。例えば、会話のシーンで話している人の「えー」
「あのー」といった無駄な部分をカットして、スムーズな流れを作るテクニックです。初心者の方でも実践することが可能で、動画が見やすくなります。
カット編集と言えば、この通常のカットのことです。
このテクニックをマスターして動画のクオリティを高めていきましょう。
ジャンプカット
ジャンプカットとは、長いシーンをカットして飛ばして見せる編集方法です。例えば、料理動画で野菜を切るシーンを連続して見せるのではなく、重要な部分をつなぎ合わせることで視聴者を飽きさせずに、テンポ良く動画を進行できます。
ジャンプカットは視覚的に変化をつけ、動画にリズムを加える効果を付けることが可能です。初心者の方でも簡単に取り入れることができて、視聴者の興味を引き続けるテクニックの一つになります。
その他のカット
通常のカットやジャンプカットの他にもカット編集にはいくつかのテクニックがあります。カットテクニックを使うことによりクオリティの高い動画を作成することが可能です。
いくつかの代表的なカット編集方法をご紹介します。
- アクション合わせ
人物の動きに合わせてカットを切り替える方法。
例：誰かがドアを開けるシーンで、手がドアノブに触れる瞬間からドアが開く別のアングルに切り替えると、視聴者に自然な流れを感じてもらうことができる。
- カットアウェイ
メインのシーンから関連する別のシーンを挿入する方法。
例：サッカーの試合で選手がゴールを決めた瞬間、その場面から歓声を上げている観客のシーンに切り替えると、ゴールの重要性や観客の反応を強調することができる。
- モンタージュ
モンタージュは、短いシーンを連続して見せることで、時間の経過やテーマの変化を表現する方法。
例：アスリートがトレーニングをするシーンで、ランニング、ジムでのウェイトトレーニングなどを短くまとめて見せることで、ハードなトレーニングの流れを効果的に伝えることができる。
カット編集のテクニックを活用することで、動画の流れや視覚的な魅力を大幅に向上させることが可能です。初心者の方でも練習すれば取り入れることができるので、ぜひ試してみてください。
以下の記事でも「動画編集のカット・トリミング」について詳しく解説しているので、気になる方はぜひご一読ください。
【Premiere Pro】カット編集の方法
ここからは「Premiere Pro」でのカット編集の基本について説明していきます。
映像編集の大切なカット編集は、どんな動画制作にも欠かせません。基本の手順を丁寧に解説していきますので、Premiere Proを使い始めたばかりの方も安心してカット編集を身につけていきましょう。
カット編集する前の準備
Premiere Proを起動してカット編集したい動画を準備し、カットする動画素材を読み込みましょう。
ここではPremiere Proのサンプルメディアを読み込んでいます。
- 「プロジェクト名」にわかりやすい名前を入力します。
- 読み込みたい素材をクリックしてチェックを入れてください。
- 画面右下の作成ボタンをクリックします。
Premiere Proの編集画面が表示されたら、シーケンスを作成して動画を読み込む準備をします。
- 「ファイル」をクリックして新規を選択します。
- シーケンスをクリックします。
新規シーケンスの画面が表示されたら「OK」をクリックします。
画面にシーケンスのタイムラインが表示されます。
プロジェクトの中に選択した動画があるのでシーケンスにドラッグ＆ドロップして動画を読み込みます。
レーザーツールでカットする方法
シーケンスの左側にあるツールパネルの上から4つ目のレーザーツールをクリックして選択するか、ショートカットキーの「ｃ」を押すとツールバーのレーザーツールが選択されクリックする必要がなくより簡単にカット編集が可能になります。
ツールパネルが表示されていない場合は画面上のメニューの「ウィンドウ」をクリックするとツールバーが表示されます。
レーザーツールでカットしたい部分をクリックすると、タイムライン上に縦の線が表示されます。カットの終わりにもカーソルを合わせて選択し、カットの始まりと終わりを設定しましょう。
ツールボックスの一番上にある選択ツールをクリックして選びます。
選択ツールを選ばないとカットすることができないので、必ず選択ツールを選んでください。
不要な部分をクリックしてから「delete」キーを押すとカットすることができます。
カットした部分が空白になるので動画を再生したときにはこの部分が真っ黒な画面になってしまうので、作業後には必ずカット後の空白部分をカット前の動画とつなげましょう。
空白を埋めるには選択ツールを選んだ状態で右側の素材と左側の動画素材をドラッグしてつなぎ合わせます。
空白を詰めて動画を再生したときに真っ黒な画面が流れないようにしましょう。
素材を繋ぎ合わせるときには必ず選択ルールが選ばれているか確認してください。
以上が「レーザーツール」を使用してのカットの説明です。
ショートカットキーでカットする方法
再生ヘッドをカットしたい位置まで移動させ、ショートカットキーを使用してカットします。
カットの終わりにも同じく再生ヘッドを合わせて、同じようにショートカットキーを使用してカットしていきましょう。
ショートカットキーは以下となります。
【Windows】：Ctrl+Ｋ
【MAC】：Command+Ｋ
より精密なカットをしたい場合は、シーケンスの下にあるバーを短くしてタイムラインの単位秒数を変えてカットしましょう。
この後の作業はレーザーツールでカットする方法の手順と同じく「delete」キーで削除して空白を詰めてください。
以上が「ショートカットキー」を使用してのカットの説明です。
「Premiere Proでの動画編集の方法」をさらに詳しく知りたいという方には、こちらの動画がおすすめです！
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まとめ
今回の記事では、動画編集の基本のカット編集や、Premiere Proでの具体的なカット編集についてを解説しました！
カットとトリミングの違いを理解することで、カット編集の基礎は押さえられたかと思います。
また、ジャンプカットなどのカットの種類や、それぞれの特徴と使い方を知ることで、以前よりカット編集が行いやすくなったのではないでしょうか？
本記事をご覧頂いた皆さんは、今回の方法をマスターすることで、動画編集のスキルが格段に向上するはずです。
ぜひ今回学んだPremiere Proでのカット編集を実践していただき、今よりもさらにクオリティの高い動画を完成させましょう！
最後までお読みいただきありがとうございました！
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