Premiere Proで編集作業を進めている最中、突然シーケンスが消えてしまった経験はありませんか?時間をかけて編集した素材が入ったシーケンスが消えてしまうと、焦りと不安に襲われます。特に、Premiere Pro初心者の方にとっては、シーケンスが消えた理由もわからず、復旧方法も見当がつかないかもしれません。大切なプロジェクトの締め切りが迫っている状況であれば、なおさらパニックになってしまうでしょう。でも、復元できる可能性は十分にあります。
今回は、シーケンスの基本的な概念から、消えてしまったシーケンスを復元するための具体的な方法まで、分かりやすく解説していきます。
さらに、シーケンスとは何か、どのように作成するのかについても詳しく説明しますので、Premiere Pro初心者の方も安心して読み進めることができます。
ぜひ最後までお読みください。
【Premiere Pro】シーケンスとは?
動画編集ソフトPremiere Proを触り始めたばかりの方にとって、「シーケンス」という言葉は聞き慣れないかもしれません。
料理に例えるなら、シーケンスは「まな板」のようなものです。食材を切って並べ、味付けをして料理を完成させるように、Premiere Proでは動画や音声、画像などの素材をシーケンス上に配置し、編集を加えて一つの動画を作り上げます。
またシーケンスは、単に素材を並べる場所というだけでなく、動画のサイズやフレームレート(1秒間に表示する画像の数)、音声の設定など、作品の基盤となる情報も保持しています。
シーケンスを理解することは、Premiere Proでの動画編集をスムーズに進める上で非常に重要です。
【Premiere Pro】シーケンスの作成方法
シーケンスの作成は、簡単な手順で行うことができます。
Premiere Proには、様々な動画形式や撮影機材に対応した「プリセット」が用意されているため、初心者の方でも迷うことなく最適な設定を選択できます。
以下の記事では、具体的なシーケンスの作成手順を画像付きで解説します。
プロジェクトパネルを開く
- Premiere Proの画面のプロジェクトパネル内右下の新項目アイコンをクリックすると、新規項目メニューが表示されます。
※プロジェクトパネルがない場合は、画面上部の「ウィンドウ」メニューを開きプロジェクトをクリックすることで表示できます。 - シーケンスをクリックすると新規シーケンスの画面が表示されます。
シーケンスを設定する
YouTube投稿用のシーケンス設定は以下のように設定します。
- 画面左側のHD1080p 29.97fpsを選択します。
- 画面上部の設定タブをクリックします。
- フレームサイズ:横1920 縦1080 に設定します。
※デフォルトで数値は入力されていますが、もし、YouTube Shortsなどの縦長の動画を作成したい場合は、この設定の縦と横の数値を逆にします。 - シーケンス名を入力して「OK」をクリックすることで設定完了です。
【Premiere Pro】シーケンスが消えた時の復元方法
Premiere Proで編集作業を進めていると、突然シーケンスが消えてしまうことがあります。
これは、編集中の不注意やソフトウェアの予期せぬ動作など、様々な要因が考えられます。
シーケンスが消えてしまうと、編集した内容が失われてしまうのではないかと不安になりますが、慌てずに落ち着いて対処すれば、多くの場合、復元が可能です。
以下の記事では、シーケンスが消えてしまった時の具体的な復元方法を、3つの状況に分けて解説します。
タイムラインパネルからシーケンスが消える
- プロジェクトパネル内のシーケンスをダブルクリックします。
- タイムラインのシーケンスが表示されます。
シーケンスが削除されていないので元に戻すことが可能です。
タイムラインパネルとシーケンスが消える
操作を誤ってしまったり、何らかの原因でタイムラインパネルとシーケンスが消えてしまうことがあります。
タイムラインとシーケンスを元に戻す手順は以下の通りです。
- 画面上部「ウィンドウ」→「タイムライン」を選択します。
- タイムラインパネルが表示されます。
- 「プロジェクトパネル」内のシーケンスをダブルクリックするとシーケンスが復元されます。
プロジェクトパネルから消える
プロジェクトパネルからシーケンスが消えてしまった場合、誤ってシーケンス自体を削除してしまった可能性があります。
そうなると復元は基本的に困難です。
しかし、Premiere Proには、編集中のプロジェクトを定期的に自動保存する機能があります。この自動保存機能によって消えてしまったシーケンスが保存されているかもしれません。
自動保存されたプロジェクトは、保存しているプロジェクトと同じフォルダ内に「Adbe Premiere Pro Auto-Save」という名前のフォルダを作って保存されます。このフォルダ内を探し、消えてしまったシーケンスが含まれている可能性のある最新のプロジェクトファイルを開いてみましょう。
ただし自動保存機能が有効になっていなかったり、最新の自動保存ファイルにもシーケンスが含まれていない場合は、残念ながら復元は難しいかもしれません。このような事態を避けるためにも、こまめな手動保存を心掛けることが重要です。
また、Premiere Proの「ヒストリーパネル」も活用してみましょう。ヒストリーパネルには、編集操作の履歴が記録されており、削除してしまったシーケンスの直前の状態までプロジェクトを巻き戻せる可能性があります。
以下の動画は「Premiere Pro」 を使用した動画編集の基本を最初から学びたい初心者の方に詳しく解説しています。効率よく動画編集したい方は、ぜひご覧ください。
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まとめ
この記事では、Premiere Proにおける「シーケンス」の基礎知識から、編集中にシーケンスが消えてしまった際の復元方法までを解説しました。まず、シーケンスは動画編集の作業場となる重要な要素であり、Premiere Proを使いこなす上で欠かせない存在です。シーケンスが消えてしまうことは、編集者にとって大きな痛手となり得ます。でも、この記事で紹介した復元方法を把握していれば、慌てることなく対処できるはずです。動画編集をしているときには、予期せぬトラブルに見舞われることもあるでしょう。しかし、焦らず落ち着いて対処することで、予期せぬトラブルも乗り越えられます。
以下の記事でも「Premiere Proでの動画サイズの変更方法」について詳しく解説しており、シーケンスの設定方法も記載されているので、気になる方はぜひご一読ください。
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