お気に入りのライブや映画などを画面録画したいのに、うまくいかなくて困った経験はありませんか?
実は、動画配信サービスやアプリの著作権保護技術により、録画がブロックされるということがあるんです。
また、パソコンの基本的な設定部分で制限がかかってしまっていたり、技術的な不具合がおこってしまうことも、録画が上手くいかない一つの要因です。
今回、皆さんに説明する方法やツールを使えば、こうした制限を回避して動画を録画することが可能になるでしょう。
そこで本記事では、画面録画を行うためのステップや注意点を詳しく解説します。
画面録画が出来ない理由
動画を画面録画出来ない理由は主に以下の4つの点が考えられます。
- DRM(デジタル著作権管理)保護の動画。
- ハードウェアアクセラレーションがONになっている。
- グラフィックドライバーに問題がある。
- 使用している録画ソフトの不具合。
- デバイス自体の容量不足。
では1つずつ解説していきます。
DRM(デジタル著作権管理)保護の動画
DRM(デジタル著作権管理)保護とは、著作権を持つコンテンツの不正利用を防ぐための技術です。
実は、再生中の動画を録画することは各動画配信サービス(Amazonプライムビデオ、Netflix、Gyao、ひかりTV、WOWOWオンデマンドなど)の法的および技術的な制限で禁止されています。
現状、DRMを解除できるツールはほぼ存在しないため、このような動画はまったく画面録画できないと言えます。
そのためDRM保護付き動画を録画したときに画面が真っ黒にで表示されます。
ちなみに著作権で保護されたコンテンツ(映画・音楽・映像)などを録画すると違法行為となる恐れがあるので、コンテンツを録画する際には著作権法や動画配信サービスの利用規約を確認し、よく理解したうえで行ってください。
ハードウェアアクセラレーションがON
使用のブラウザの「グラフィックアクセラレーションが使用可能な場合は使用する」がONになっていると、Web動画を録画している途中、画面が真っ黒になって録画出来なくなることがあります。
この設定をOFFにする方法は以下の手順となります。
【Google Chromeの場合】
右上の3点リーダーをクリックしメニューを画面開く
「設定」を開く
「システム」を開く
「グラフィックアクセラレーションが使用可能な場合は使用する」をOFFにする。
【Microsoft Edgeの場合】
右上部の三点リーダーをクリックしメニュー画面を開く
「設定」を開く
「システムとパフォーマンス」を開く
「使用可能な場合はグラフィックスアクセラレーションを使用する」を「OFF」にする。
グラフィックドライバーに問題がある
グラフィックドライバーが正しくインストールされていない場合や、バージョンが古いかったりすると画面録画に失敗します。
ドライバーをアンインストールし、製造元から最新バージョンのドライバーをインストールするか、適切なドライバーを再インストールしてみましょう。
使用している録画ソフトの不具合
使用しているPC画面録画ソフトの画面録画アプリが不具合を起こしている可能性が考えられます。
※動画配信サイトに対応していない、設定違い、バージョンが古いなど上記のようなことがあれば当然再生中の動画を録画できません。
ご使用の録画ソフト/アプリをアンインストールして、再インストールしてみるか、他の画面録画ソフト/アプリを試してみることをおすすめします。
デバイス自体の容量不足
使用しているPCやスマートフォンの容量が不足していると、ソフト(アプリ)やシステムの動作を妨げる要因となります。
動画や高解像度の写真など容量を大量に消費するデータが増えるとストレージが一杯になり、動作を遅らせる原因になりかねません。
不要アプリを削除したり、データを外部ストレージを利用して容量を確保することをおすすめします。
PCで録画出来ない画面を録画するためには
パソコンの設定やドライバーの問題などで再生中の動画を録画出来ない原因が確認できましたでしょうか?
次は画面録画の禁止を解除してWindowsやMac録画・保存する3つのソフトと導入方法をご紹介していきます。
- iTop Screen Recorder
- VideoProc Converter
- WonderFox HD Video Converter Factory Pro
まずは、画面録画に必要なものを用意しておきましょう。
- PC(Windows/Mac)
- 録画したい動画配信サイトのアカウント
- 安定したインターネット環境
iTop Screen Recorder ※Windows対応
公式サイト:https://jp.itopvpn.com/
【特徴】
iTop Screen Recorderは動作が軽く、長時間録画にも問題なく対応しています。
iTop Screen Recorder経由で画面録画できない動画を録画する手順を見てみましょう。
使い方がとても簡単なので、初心者でもすぐに使い始めることができます。
※対応OSはWindowsのみとなっています。
手順①
上記サイトで上記のソフトをダウンロードし、インストールします。
手順②
ホーム画面右上の「星マーク」をクリックして「拡張モード」をオンにします。
録画領域、スピーカー、マイク、マウス、ウェブカメラ等の設定変更もホーム画面で可能です。
手順③
録画したい画面が黒くならないようにCtrlキーを押しながら、「REC」ボタンをクリックして録画を開始してください。
この操作で拡張モードの開始です。
「Ctrl+F9」キーを押すと画面録画が停止します。
これで、iTop Screen Recorderを使い、画面録画できない動画を録画できるようになりました。
「ファイル」から、動画がうまく録画されているかを確認することもできます。
また、iTop Screen Recorderは編集機能も搭載しておりますので、編集マークをクリックすると、いらない部分や動画の中にある広告などを取り除くこともできます。
VideoProc ConverterAI(旧名:VideoProc Converter) ※Windows・MacOSに対応
公式サイト:https://jp.videoproc.com/index_wap.htm
【特徴】
VideoProc Converter AI(旧名:VideoProc)は初心者でも簡単に使えて、操作性の高い動画録画ソフトです。
パソコン操作の録画やウェブカメラの録画に対応できるほか、ゲームのプレイ動画を録画したり、iPhoneのスクリーンショットの撮影も可能で、生放送やライブ配信を録画して保存もできます。
また、トレーニング動画や教育ビデオを作成することも可能です。
撮影から編集まで様々な場面で使用することが可能なソフトとなっています。
※対応OSはWindows・MacOSに対応可能なソフトです。
手順①
上記サイトで上記のソフトをダウンロードし、インストールします。
手順②
VideoProc Converterを起動し、画面右上の歯車のアイコンをクリックして、「設定」➡「録画」をクリックして録画設定画面に進みます。
手順③
各録画設定項目について解説します。
- 録画品質:高品質を選択
- 録画フォーマット:MP4を選択。※利用用途に合わせて他の形式(FLV/MOV/MKV/TS)を選択します。
- PC音声装置:デスクトップ上に流れる音声(スピーカー)デバイスを選択する設定項目です。
- PC音量:スライダーをドラッグして左右に動かすことで、各種デバイスの音量調整が行える設定項目です。
- マイク音声装置:パソコンに接続された外部マイクを選択する設定項目です。
- マイク音量:スライダーをドラッグして左右に動かすことで、外部マイクの音量調整が行える設定項目です。
- エンコーダー:初期設定ではH.264で設定されていますが、使用用途に合わせて他のコーデックを選択すればOKです。
録画設定が完了してから、下記の手順に従って画面録画できない動画を録画していきます。
①「VideoProc-録画」画面に切り替えた後、左上部の「画面録画」を選択してください。
下部の「クロップ」をクリックして、録画範囲を指定できます。
「スピーカー」「マイク」アイコンがあり、先ほどの設定画面と同じように指定すればOKです。
②VideoProc Converterの録画準備が整えた後、録画したい動画配信サイト (Amazonプライムビデオ、Netflix、Gyao、ひかりTV、WOWOWオンデマンドなど)にアクセスして、アカウントとパスワードを正しく入力してログイン。
画面録画できなかった動画を見つけて再生します。
③VideoProc Converterに戻り、画面右下部の「REC」ボタンをクリックしてください。
5秒カウントダウン後、画面録画できない動画を録画します。
画面録画中、「CTRL+ALT+SHIFT+R」というショートカットを入力すれば、リアルタイム編集機能を活用できるので便利です。
④初期設定では「CTRL+ALT+SHIFT+T」に設定されているショートカットキーを押すことで、画面録画作業を停止できて録画した動画ファイルは右部の管理パネルに表示されます。
クリックして再生・確認可能です。
WonderFox HD Video Converter Factory Pro
※引用:https://www.videoconverterfactory.com/jp/hd-video-converter/
【特徴】
WonderFox HD Video Converter Factory Proは、多機能で使いやすいソフトです。
PCで画面録画できない動画もWonderFox HD Video Converter Factory Proを活用することで録画することが可能となっています。
最大の特徴は幅広いフォーマットに対応しているため、高速動画変換能力に長けているところです。
(GIFの作成・動画の圧縮・動画からの音声抽出・オンライン動画のダウンロードだけでなく、何よりもPCで動画を画面録画することもできます。)
さらに、システム音とマイク音を同時に録音したり、どちらかの音ソースだけをオンにしたりできます。
操作が簡単で経験のない初心者でも簡単に使用可能です。
手順①
上記サイトで上記のソフトをダウンロードし、インストールしましょう。
手順②
HD Video Converter Factory Proを起動して、ホーム画面で「録画」をクリックし録画画面に入ります。
手順③
①録画モードを選択、②RECボタンを押
これで使用可能です。
操作ステップは2つだけなので簡単に使用できます。
録画モードは下記の4つから選択可能です。
- 録画場所指定(マウスカーソルで範囲選択)
- デスクトップ画面全体の録画
- ゲーム録画モード(60fps)
- 音声録音モード(システム音・マイク音声の録音)
手順④
画面録画できない動画を録画
WonderFox HD Video Converter Factory Proのプラグインソフトを使用することで対応可能です。
- ノートPCで音声を録音
- Web会議を録音する方法
上記の画面録画ソフトをPCにダウンロードし、インストールしましょう。
スマホで録画出来ない画面を録画するには
iPhoneやAndroidで画面録画できない動画を録画するためには、サードパーティ製の画面録画アプリを利用する方法、もしくはPCを使って録画する方法があります。
ただし、保護されたストリーミングサービスの動画を録画しようとすると、黒い画面が表示され、録画することができません。
そのため、スマホ単体ではストリーミングサービスの動画などを録画するのが難しいです。
これは、ストリーミングサービス側が著作権を保護するための対策なので、仕方ありません。
iPhoneやAndroidで画面録画できない動画を録画する場合は、スマホをミラーリングしてからPCキャプチャソフトで録画することが有効です。
ただし、著作権に配慮し、録画した動画の不正利用は避けましょう。
iPhoneの設定
iPhoneの画面収録はコントロールセンターからすぐに起動できますが、事前の設定が必要です。
iOS 11から利用できる機能なので、もし以下の手順で選択肢に「画面収録」が出てこない場合は、事前にiOSをバージョンアップしておきましょう。
手順①
「設定」のアプリを開く
「コントロールセンター」をタップする
「コントロールを追加」から「画面収録」を追加
「含まれているコントロール」に「画面収録」が表示されいれば設定はできています。
手順②
画面収録の開始方法
録画したい画面を開いた状態で、iPhoneのコントロールセンターを表示させて、画面収録アイコンをタップ
3秒前からカウントダウンが始まります。
録画がスタートしたら、コントロールセンターを閉じて録画したい画面に戻りましょう。
開始音とともに左上に録画マークが出ていれば録画中です。
<コントロールセンターの開き方>
- iPhone X 以降:画面の右上隅から下にスワイプ
- iPhone SE、iPhone 8 以前:画面の下端から上にスワイプ
手順③
画面録画の終了方法
左上の赤くなった時計部分をタップすると「画面収録を停止しますか?」という確認画面が表示されるので、「停止」を選択します。
この停止操作で止める以外にも、スリープボタンを押すなど画面ロックの状態になれば、自動的に録画の終了です。
Androidの設定
Androidでスマホの画面録画を行うには、特別な機器や追加のアプリが必要なイメージがある方も多いかもしれません。
しかし、Android11以降のバージョンであれば、簡単な録画に関しては標準搭載されている「スクリーンレコード」を使うことで簡単に録画できます。
【スクリーンレコードの使用方法】
スクリーンレコードを使用した録画方法は以下の3つに分けることができます。
- クイック設定パネルに「スクリーンレコード」の追加
- 録画の開始
- 録画の終了
手順①
クイックパネルに「スクリーンレコード」を追加。
スクリーンレコードを呼び出せるように、クイック設定パネルに追加します。
スマホの画面上部を上から下にスワイプして表示させましょう。
初期状態ではスクリーンレコードはパネルの機能一覧には表示されていないので、ペンマークのアイコンをタップして編集を行います。
編集画面にスクリーンレコードのアイコンが表示されるので、クイック設定にパネルにドラックして追加してください。
追加されたら準備ができている状態です。
手順②
画面上で「録音」「画面上のタップも記録する」2点を確認されるので、任意でON/OFFの設定を行ってください。
開始ボタンをタップすると3秒前からカウント後、録画が開始されます。
手順③
録画の終了
録画中はスマホ上部の通知欄に停止ボタンが常時表示されています。
終了したいときは、画面上部で下に向けてスワイプすることで、 停止ボタンを表示させることが可能です。
Windowsでミラリングを活用した方法
※下記方法はAndroidでのミラーリング方法となります。
手順①
設定>システム>オプション機能➡機能を表示をクリック➡画面が表示されたら「ワイヤレス」と入力。
「ワイヤレス ディスプレイ」の項目にチェックを入れたら、「追加」をクリックしてください。
手順②
Windows PCの検索バーで「プロジェクションの設定」と入力して、「開く」をクリックしてください。
「このPCへのプロジェクション」の画面に移動します。
下図の赤四角で囲んだ セレクトボックスを「どこでも使える」または「セキュリティで保護されたネットワーク上のどこでも利用可能」になっているか確認しましょう。
また、 「このPCは、電源に接続されている場合にのみプロジェクション用に検出できます」をオンにしてください。
この設定をすることでMiracast 対応のスマートフォンの画面がPCの画面に表示されます。
また、iPhoneの画面をWindows PCでミラーリングする場合はサードパーティーソフトが必要です。
Macでミラリングを活用した方法
前述で紹介したVideoProc Converterを使用しiPhoneで再生中の動画を録画できます。
ただし、対応しているのがMac版のみなので、注意しておきましょう。
使用方法は簡単で、Apple純正のUSBケーブルでご使用のiPhoneとMacを接続するだけ。
接続後iPhone側のロックを解除して、iPhone画面の情報をVideoProc Converterに映し出します。
手順①
VideoProc Converterを起動します。
VideoProc Converterのトップ画面で「録画」ボタンをクリックし、VideoProc-録画」画面へ進みます。
手順②
iPhoneへの接続
画面上部の「iPhone」を選択するとiPhone画面が表示されます。
また、画面下部の「クロップ」をクリックして、録画範囲を指定します。
iPhoneで再生中の動画の音声を収録したい方は、「システムサウンド」をクリックし、自分の声を収録したい方は、「内蔵マイク」アイコンをONにしてください。
iPhoneから録画したい動画配信サイトにアクセスするか動画配信サービスアプリを開いて、ログインして、先ほど画面録画できない動画を見つけて再生します。
手順③
iPhone画面を録画
VideoProc Converterの画面に戻り、右下の「REC」ボタンをクリックし、 3秒カウントダウン後に、画面録画できない動画を録画します。
手順④
録画の停止
デスクトップのメニューバーをクリックすると「録画を停止する」をクリックするか VideoProc Converterの右下の「STOP」ボタンを押すことでiPhoneの画面を録画終了させることができます。
録画した動画ファイルは右側の管理パネルに表示され、クリックすると再生と確認ができます。
よくある質問
画面収録出来ない動画を録画する方法として、よくある質問をまとめました。
DRM保護付きの動画を録画してもいいのですか?
私的使用で動画の複製は規約違反とはなりますが、法律違反(犯罪や違法)にはなりません。そのため、DRM保護付きの動画を録画・録音したことで罪に問われることはないでしょう。
しかし、 録画した動画が違法アップロード(YouTubeやSNSなど)された動画で、それを違法と知りつつ、キャプチャーすることは違法となります。
注意しておきましょう。
録画以外で、画面録画できない動画をオフライン再生できる方法はありますか?
ほとんどの動画配信サービスではダウンロード機能が提供されています。
ダウンロード機能を使用することで、お気に入りの動画を直接ダウンロード・保存が可能です。
ただし、ダウンロード機能はPCはほぼ対応しておらず、スマホでしか利用ができないというデメリットもあります。
ダウンロードした動画は視聴期限(48時間視聴可能)など制限が設けられてることもあるので、期限内に視聴するようにしておきましょう。
また、配信サービスを解約すると保存した動画は視聴できなくなるので注意してください。
短期間で効率的に学びたいなら、超実践型動画編集スクール『AIM Creators College』がおすすめ
「AIM Creators College」は、スキルゼロの完全未経験からでも自走力を持った動画クリエイターを目指せる超コミット型動画編集スクールです。
動画編集者として活躍するためには、動画編集スキル以外にも、営業スキル、クライアントワークスキルなど、様々なスキルを習得する必要があります。
AIM Creators Collegeの講師陣は各分野でプロフェッショナルとして活躍している現役フリーランスで構成されており、あなたがプロの動画編集者として売上を作る力をつけられるよう1人の生徒に対し2名体制で目標を達成するまで指導していきます。
- 動画編集で月10〜20万円の副業収入を得たい・・!
- フリーランスの動画編集者として独立したい・・!
- 個人で稼ぐ力を身に付けて人生の選択肢を広げたい・・!
- サポートが充実している結果にコミットしたスクールに入りたい・・!
そんなあなたにおすすめのスクールです。
AIM Creators Collegeでは無料カウンセリング(個別面談)を行っています。
- AIMで受けられるサービスや卒業生の実績
- 6ヶ月で身につけられるスキルやロードマップ
を説明いたします。
動画制作を仕事にしたい方は、
まずは以下の公式LINEに登録し個別面談にご応募ください。
まとめ
本記事では、画面録画できない動画を録画する方法を詳しく解説しました。
PCの設定やサードパーティーのソフトをインストールすることで、録画が可能となります。
また、動画録画の際は著作権の問題に注意することが重要であることもお伝えしました。
今回ご紹介した動画録画ソフトの3サイトを活用して自分に合った動画録画ソフトを選びましょう。
コメント