動画を編集している時、「映像の一部分だけ編集できればいいのに!」と思ったことはありませんか?
例えば、背景を柔らかくして主役だけを際立たせたい時や意図せず個人情報が映り込んでしまった時など。
このような時に役に立つのが、Premiere Proのマスク機能です。本記事では、Premiere Proのマスク機能の基本的な使い方について詳しく解説します。
初めてマスク機能を使う方にも分かりやすいように、操作画面の画像を交えてご紹介します。ぜひ、最後までご覧ください。
マスクとは?
マスクとは、動画編集で利用される便利な機能のひとつです。
マスクを使うことで、映像の一部分を編集することが可能です。
例えば、以下のようなケースでマスクが使用されます。
・特定の被写体を非表示にする
背景の一部や不要な被写体を隠すことで、視聴者の注意を重要な要素に集中させることができます。
・選択した範囲にエフェクトをかける
部分的にぼかしを入れたり、特定のエリアだけ色を変えることで、
映像に独自の雰囲気や演出を加えることが可能です。
・意図せず映り込んだ被写体にモザイクをかける
公共の場で撮影した映像などで、第三者のプライバシーを守るために不可欠な処理です。
マスクの基本的な使い方
それでは、マスクの基本的な使い方についてご紹介します。
手順は多いですが、やり方は簡単なので慣れればすぐに終わります。
わかりやすく、操作画面のスクショ付きで解説していきます。
STEP1:マスクしたい①クリップを選択
STEP2:編集したい場面に②再生ヘッドを移動して、再度①クリップを選択
STEP3:③エフェクトコントロールパネルを開く
STEP4:不透明度にあるアイコンから、④使用したいマスク形状を選択
※今回は楕円形のマスクを選択します。
STEP5:プレビュー画面の確認
※STEP4で選択した形状が反映されます。
STEP6:エフェクトコントロールパネルの確認
※不透明度の中に⑥「マスク(1)」が追加されます。
STEP7:「マスク(1)」を選択
STEP8:プログラムパネル上で、⑧ドラッグしてマスクを移動
STEP9:マスクの青枠上の⑨ポイントをドラッグしてマスクを変形
これで、マスクを作成できました。
必要な範囲だけが切り抜かれた状態です。
マスクの調整方法
続いて、マスクの調整方法についてご紹介します。必要に応じて、マスクを細かく調整する事が可能です。調整できる項目については、以下の通りです。
- マスクパス
- マスクの境界のぼかし
- マスクの不透明度
- マスクの拡張・反転
順番に解説していきます。
マスクパス
マスクパスを使うことで、マスクの位置を動かしたり、形状を変えることができます。
つまり、映像の中から選択した範囲だけを移動させるアニメーションを作ることができるのです。
さっそくやってみましょう。
STEP1:①再生ヘッドの位置をアニメーションの始点に移動
STEP2:マスクパス左にある時計をクリックして②「アニメーション」をON
STEP3:エフェクトコントロールパネルの確認
※③自動でキーフレームが追加されます。
STEP4:④再生ヘッドの位置をアニメーションの終点に移動
STEP5:⑤キーフレームの追加ボタンをクリック
※⑤自動でキーフレームが追加されます。
STEP6:青枠をドラッグして⑥マスクの位置やサイズを調整
これで完成です。
簡単にマスクの位置や形が変わるアニメーションができました。
境界のぼかし
次は、マスクの境界をぼかしてみましょう。
被写体の周辺をぼかすことで、マスクを周囲に溶け込ませたり、逆にくっきりさせて際立たせることも可能です。
実際に試してみましょう。
エフェクトコントロール内の「マスク(1)」→「マスクの境界のぼかし」から調整します。
左がデフォルト設定で、数値は10です。
数値を小さくすると境界がはっきりし、数値を大きくすると境界がぼやけます。
動画の雰囲気に合わせて、数値を設定しましょう。
不透明度
続いて、マスクの不透明度の調整です。
透過することで、選択範囲の下にある画像を重ねて表示することができます。
エフェクトコントロール内の「マスク(1)」→「マスクの不透明度」から調整します。
デフォルトの設定は100%です。
試しに数値を50%に設定しましょう。
マスク内が透過されることで、背景の黒が重ねて表示され、少し暗く見えます。
反転
反転では、文字通りマスクされている部分・されていない部分を入れ替えることが可能です。
実際にやってみましょう。
エフェクトコントロール内のマスク(1)の「反転」にチェックを入れます。
チェックを入れるだけで、簡単にマスクを反転させることができます。
拡張
最後に、マスクの拡張方法をご紹介します。
マスクの範囲の大きさを、数値で調整することが可能です。
エフェクトコントロール内のマスク(1)から「マスクの拡張」の数値を調整します。
左がデフォルト設定、数値は0です。
マスク拡張の値を0よりも小さくすると範囲が縮小、0よりも大きくすると範囲が拡大されます。
マスクでモザイクをかける方法
マスクを使った編集のひとつに「モザイク」があります。特に動画をSNSにアップする際には、この機能を活用して他者へのプライバシーに配慮しましょう。こちらも分かりやすく、操作画面のスクショ付きで解説していきます。
STEP1:①エフェクトパネルを開く
STEP2:検索窓から②「モザイク」で検索
STEP3:「モザイク」を③クリップにドラッグ&ドロップ
STEP4:エフェクトコントロールパネルを確認
※映像にモザイクがかかり、エフェクトコントロールパネルで④「モザイク」の項目が追加されます。
STEP5:モザイク内の⑤マスク形状を選択
STEP6:作成されたマスクの⑥位置やサイズを調整
STEP7:数値を変えて⑦モザイクの粗さを調整
※数値が小さいと粗くなり、大きいと細かくなります。
水平・垂直は基本同じ数値にしましょう。
(おまけ)マスクパスの⑧「再生ボタン」をクリックすると自動的にモザイクが追従するようになります。、
動画を再生して、被写体を正確に追従できているか確認しましょう。
「Premiere Proの動画編集方法」については、下記動画を参考にしてください。カットやテロップ、BGMのやり方まで全て解説しています。
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まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、Premiere Proにおける基本的なマスクの使い方ついて紹介しました。
初めは操作に戸惑ってしまうかもしれませんが、マスクを活用することでよりクオリティの高い編集が可能になります。視覚的な演出効果はもちろん、プライバシー保護の観点からもマスクは不可欠なツールだと言えるでしょう。
この記事で学んだテクニックを編集に取り入れて、あなたのクリエイティブな作品作りに反映させてみてください。最後までお読みいただき、ありがとうございました!
また、本記事とあわせてこちら(下記記事のURLを挿入 KW:Premiere Pro ぼかし)もお読みいただくことをおすすめします。
Premiere Proで作成した動画にぼかしを入れる方法について解説しています。
ぜひ参考にしてみてください。
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