動画編集をしていると、「特定の部分を隠したい」「プライバシーを保護したい」と感じる場面があると思います。
例えば街中で撮影した映像に通行人が映り込んでしまったり、機密情報が画面に表示されている場合など、見せたくない部分を隠す場面が出てくるはずです。そんなときに便利なのがモザイク処理となります。
しかし、モザイクをかける作業は初心者にとっては少しハードルが高く感じられるかもしれません。
「Premiere Pro」でもモザイクをかける方法はいくつかあり、その選択に迷うことがあります。全体にモザイクをかける方法や特定の部分に追従してモザイクをかける、さらには音声にモザイクをかけるなど、さまざまなテクニックが存在します。
それぞれの方法を理解し、適切に使い分けることができれば、さらにクオリティの高い動画編集が可能です。
初心者の方でも安心してください!
今回は、「Premiere Pro」を使ったモザイクのかけ方をわかりやすく解説します。
これを読めば、あなたもすぐにモザイク処理をマスターできます。それでは、早速始めましょう。
モザイクとは?
モザイクとは、動画の特定部分や全体を見えにくくするための技術のことで、主に視聴者に見せたくない部分を隠すために使われます。
また、個人情報やプライバシーを保護するために顔やナンバープレートを隠したり、不適切な内容を隠すためにも使用されます。
特にYouTubeやTikTokなどのプラットフォームでは、暴力的な表現などを避けるためにモザイクを使うことが多いです。
Premiere Proでは、モザイクの範囲や形状を自由に設定することができ、映像内の必要な部分だけをピンポイントで隠すことができます。初心者の方でも簡単に使えるようになっており、この技術を理解しておくことで、さまざまなシーンで応用が可能です。
【Premiere Pro】全体にモザイクをかける方法
Premiere Proで動画全体にモザイクをかける方法を解説します。
映像全体にモザイクを追加する方法は、他の手法に比べて簡単で、初心者の方も取り組みやすいです。
本記事の解説を参考に、基本的な手順を理解していきましょう。
始める前に
まずはPremiere Proを起動して、モザイクをかけたい素材をプロジェクトパネルに読み込みます。
【読み込み方法】
- メニューバーの「ファイル」から「読み込み」を選択。
- ドラッグ&ドロップで「プロジェクトパネル」に素材を入れる。
- プロジェクトパネル内で右クリック→「読み込み」を選択。
手順は違いますが、それぞれの方法で「プロジェクトパネル」に素材を読み込むことが可能です。
①モザイクをかける範囲を決める
タイムラインパネルにモザイクを入れる動画を反映させて、モザイクをかけたい範囲をカットします。
【素材のカットの方法】
- キーボードショートカットの「Ctrl+K」(Windows)「Command+K」で動画をカットする。
- ツールボックスの「レーザーツール」を使用してカットする。
動画編集でカット編集は作業量が多いのでショートカットキーを使用してカットすることで作業効率が大幅にアップするでしょう。
エフェクトから「モザイク」を選択する
画面上部の「エフェクトパネル」の検索窓にモザイクと入力します。
画面に「エフェクトパネル」がない場合はウィンドウメニュー内「エフェクト」にチェックを入れるとエフェクトパネルが表示されます。
③モザイクをかける
- 「ビデオエフェクト」➡「スタライズ」➡「モザイク」を選択。
- モザイクのエフェクトをドラッグ&ドロップしてカットモザイクを入れたい場所に挿入する。
動画にモザイクのエフェクトを挿入すると上記のように画面全体にモザイクがかかります。
【Premiere Pro】モザイクを自動的に追従させる方法
Premiere Proでは、動画内の動く対象に自動的にモザイクを追従させることができます。
以前は1コマずつ手動でモザイクをかける作業を行っていましたが、手間をかけずにモザイクをかける便利な機能です。
この機能を使えば、動きのある人物や物体にもモザイクがかかるため、プライバシー保護や機密情報の保護が簡単に行えます。
注意点として、自動で追従させるといってもモザイクがズレてしまう可能性があるので、編集後のチェックが必要です。
①モザイクをかける範囲を決める
※先程説明した手順と同じになります。
エフェクトから「モザイク」を選択する
※先程説明した手順と同じになります。
③モザイクをかける
※先程説明した手順と同じになります。
④マスクパスを使用する
「エフェクトコントロール」パネルの「モザイク」の項目の中に丸型・四角・ペンツールがありますが、ここでの説明は人にモザイクをかけるので丸型を選択しました。用途に合わせて形を変更しましょう。
上記の画像だとどこにモザイクをかけるかがはっきりしないので、今回は中央の人に合わせてモザイクの大きさを変更します。
モザイクを移動させるには、まずモザイクの上にカーソルを合わせます。
カーソルが「手のひら」になると、モザイクの移動が可能です。
さらに円のまわりにある四角のポイントをクリックしながら動かすと、円の大きさを変更することができます。
モザイクの粗さも調整していきましょう。
Premiere Proではモザイクの粗さも調整することが可能です。
「エフェクトコントロール」パネルの「モザイク」の中に水平ブロックと垂直ブロックの2つの項目があり、この数値を変更することで、モザイクの粗さを調整することができます。
画面を見ながら水平ブロック・垂直ブロックの数値を調整していきましょう。
最後にモザイク内のマスクパスでトラッキングをかけていきましょう
「エフェクトコントロール」のマスクを選択します。
「マスクパス」の右側にある再生ボタンをクリックすると、Premiere Proが自動的に被写体の動きにあわせてモザイクをかけてくれます。
以上の手順が対象物のモザイクを自動的に追従させる手順です。
動画編集をしていると、モザイクをかけるシーンが出てくると思います。
モザイクをかける対象が動いている場合は、こちらの方法を試してみましょう。
【Premiere Pro】モザイクをかけて音声を変える方法
街頭インタビュー動画で、個人のプライバシー保護のために人の声を変えたり、動画の中で演者さんの声を特徴的に演出したいと思ったことはありませんか?
Premiere Proでは、動画にモザイクをかけるだけでなく、音声自体を変化させる機能もあります。
この機能を活用することで、よりリアルでクオリティの高い動画に仕上げることが可能です。
ここでは、Premiere Proで音声変化の編集方法を初心者向けに詳しく解説していきます。
具体的な手順や操作方法を説明するので、ぜひ参考にしてみてください。
①音声を変える範囲を決める
※「モザイクをかける範囲を決める」で説明した手順と同じになります。
②エフェクトから「ピッチシフター」を選択する
「エフェクト」パネルの検索窓から「ピッチシフター」と入力して検索します。
「タイムとピッチ」の中に「ピッチシフター」と表示されるので、ドラッグ&ドロップで音声を変えたいクリップに追加しましょう。
③プリセットから音声を選択する
音声を変えるにはエフェクトを適用しただけではなんの変化もないので、「エフェクトコントロール」パネルから編集する必要があります。
「ピッチシフター」を適用すると「エフェクトコントロール」パネルに「ピッチシフター」の項目が追加されるので、「カスタムセットアップ」のとなりの編集ボタンをクリックしてください。
Premiere Proの画面上にプリセット画面が表示されます。
プリセットの横は「(デフォルト)」となっていますが、ここの右側の矢印をクリックするとPremiere Proに搭載されている声質を表示させることができます。
ピッチシフターのプリセットは「ストレッチ」「怒れるネズミ」「重病人」「闇の帝王」の4種類です。
声質も特徴的なので、編集しながら気に入ったものを選んでみましょう。
「Premiere Proでの動画編集方法」については、こちらの動画でも詳しく解説しています!
気になる方はぜひご覧ください!
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まとめ
ここまでPremiere Proで動画にモザイクをかける方法を、種類別に詳しく解説しました。
モザイクは、プライバシー保護や演出など、様々な場面で役立つ便利な機能です。
Premiere Proでは、今回紹介した以外にも、モザイクの種類や調整方法があり自由に変更することができます。
ぜひ今回の記事を参考に、モザイク編集のスキルを磨いてみてください。
また、以下の記事でも「Premiere Pro ぼかし」について詳しく解説しているので、動画にぼかしを入れる方法について気になる方はぜひご一読ください。
スキルを身に付け、今よりもさらにクオリティの高い動画を制作していきましょう!
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