動画制作を始めたばかりの方にとって、Premiere Proでの編集作業は非常に複雑に感じられるかもしれません。特にテキストテロップの挿入は、多くの初心者が直面する大きなハードルです。「テキストテロップってどうやって挿入するの?」「フォントや色の変更はできるの?」といった疑問が頭をよぎることでしょう。
これらの疑問を放置してしまうと、視聴者にとって分かりやすい動画制作が難しくなり、結果として視聴者を失ってしまう可能性があります。
しかし、安心してください。このガイドでは、Premiere Proを使って簡単にテキストテロップを挿入し、視聴者にとって魅力的で理解しやすい動画を作る方法を丁寧に解説します。
なぜ動画に字幕をつけるのか?
動画コンテンツになぜ動画に字幕をつける必要があるのか、詳しくご紹介します。
音声をオフにする人のため
現代では、多くの人が通勤中や公共の場所で動画を視聴する際、音声をオフにしています。
そのため、魅力的な動画であっても音声がないと内容が伝わりにくく、視聴者の関心を維持するのが難しくなります。
特にSNSでは、ユーザーがスクロールしながら動画を視聴することが一般的で、
音声なしでも内容が理解できる字幕の重要性が増しています。
字幕があると、音声をオフにした状態でも動画の内容が伝わり、視聴者の関心を引き続けやすくなります。
また、公共の場所では音声を出せないことが多く、字幕があれば周囲に気を使わずに動画を楽しむことができるため、
視聴者にとって利便性が向上します。
通勤中の騒音の中でも字幕があることで、重要な情報を見逃すことなく受け取ることができます。
このように、字幕を付けることで視聴者のエンゲージメントが高まり、動画の再生回数や視聴時間の向上にも繋がります。
結果として、字幕は動画の成功を左右する重要な要素であり、視聴者がどのような環境でもコンテンツの価値を最大化するために欠かせないツールです。
あらゆる人に内容を理解してもらうため
動画に字幕を付けることは、聴覚障害のある人や外国語を母国語とする人々にとって非常に重要です。
聴覚障害者にとって字幕は、動画内容を理解するための唯一の手段であり、字幕がないと情報から疎外されてしまいます。
また、外国語の動画でも、字幕があれば内容を理解しやすくなります。
特に教育的なコンテンツにおいては、字幕によって視聴者が正確に内容を把握し、学習効果が高まります。
さらに、字幕は言語学習者にとってリスニングとリーディングのスキルを同時に向上させる有用なツールです。
字幕は視聴者の注意を引きつけ、複雑な情報を整理しやすくすることで、エンゲージメントを高める役割も果たします。
結果として、字幕は動画の価値を最大化するために欠かせない要素となります。
テロップを挿入する方法
動画を編集していると「この部分にテロップを入れたいけれど、どうすればいいのだろう?」と悩むことはありませんか?特にPremiere Proを初めて使う方にとってテキストテロップの挿入方法は一見複雑に思えるかもしれません。
以下でPremiere Proを使って、簡単にテキストテロップを挿入する方法を初心者にも分かりやすく紹介します。具体的には、横書き文字ツールや自動文字起こしツールを使用して、誰でも手軽にテロップを挿入できる方法を解説します。
横書き文字ツールを使用する
1.ツールパネルにある「横書き文字ツール」のアイコンを選択します。
2.タイムライン上でテロップを挿入したい箇所にカーソルを合わせます。
3.プログラムモニター内でテロップを挿入したい箇所をクリックし、文字を入力します。
※文字を縦書きで挿入したい場合は、横書き文字ツールを長押しすると、縦書き文字ツールが表示されるため、選択し、上記2〜3の手順を実施します。
自動文字起こしツールを使用する
1.画面上部の「ウィンドウ」メニューをクリックし、「テキスト」を選択します。これにより文字起こしに必要なツールが表示されます。「テキスト」パネルが開いたら、次のステップに進みます。
2.1で表示された「テキスト」パネル内の「文字起こし」タブをクリックします。次に「…」を選択し「静的な文字起こしを生成」をクリックします。
3.文字起こしのオプションを設定します。ここでは文字起こしする言語の選択や、話者の区別を設定できます。設定を正確に行うことで、文字起こしの精度が向上します。特に話者が複数いる場合は、話者の区別を設定することで誰が話しているかを正確に文字起こしすることができます。
4.設定が完了したら「文字起こし開始」ボタンをクリックします。Premiere Proが自動的に音声を解析し、文字に変換してくれます。プロセスが完了するまで少し待ちます。文字起こしの時間は、音声の長さやコンピュータの性能によって異なりますが、数分で完了することが多いです。
5.文字起こしが完了したら生成されたテキストを確認し、必要に応じて追加や修正を行います。自動文字起こしは非常に便利ですが、完璧ではないため、一部の単語やフレーズが正確に変換されていない場合があります。このような場合は手動で修正します。
6.修正が完了したテキストを基にキャプションを作成します。「文字起こしからキャプション作成」ボタンをクリックし、字幕として動画に挿入します。キャプションを動画に追加することで、視聴者が音声をオフにしている場合でも、内容を理解しやすくなります。
このようにPremiere Proの自動文字起こし機能を使えば、誰でも簡単に高品質な字幕を作成することができます。動画制作の効率が大幅に向上し、視聴者にとっても理解しやすいコンテンツを提供することができます。Premiere Proの自動文字起こし機能は、動画制作者にとって非常に有用なツールです。
以下の動画では詳しい文字起こしのやり方について詳しく解説しているので、気になる方はぜひご覧ください。
エッセンシャルグラフィックスでテロップを編集する方法
動画編集においてテキストテロップの挿入は視聴者に情報を効果的に伝えるための重要な手段ですが、Premiere Proを初めて使用する方にとってフォントの選び方や文字サイズの調整、色の変更など、細かな設定がたくさんあり、どこから手をつけていいか分からないことも多いはずです。
そこで今回は、Premiere Proのエッセンシャルグラフィックスを使って、簡単にテロップを編集する方法を解説します。フォントの変更から文字サイズや色の調整、枠線や影の追加、背景色の設定まで、初心者でも分かりやすく説明しますので、以下の記事を参考にすれば、あなたの動画はさらに魅力的になるでしょう。
1.「ウィンドウ」から「エッセンシャルグラフィックス」を選択し、エッセンシャルグラフィックスを表示させ、編集の準備をします。
パネル内にはテロップを編集するためのいろいろな機能が用意されています。
2.変更したいテロップのクリップをタイムライン上で選択します。エッセンシャルグラフィックスに表示されます。
3.エッセンシャルグラフィックスのテロップをダブルクリックし、テロップを選択します。
※テロップの一部を変更したい場合は、プログラムモニター内で変更したい箇所を直接選択します。
ここまでの手順が完了したら、それぞれ変更したい内容を以下の記事から確認し、手順を進めます。
フォントを変える
エッセンシャルグラフィックス内「テキスト」の「フォント」から変更します。
▼をクリックし、好みのフォントを選択します。
これでフォントを変えることができます。
文字サイズを変える
エッセンシャルグラフィックス内の「テキスト」の「フォントサイズ」から変更します。
方法①数値を手動で入力します。
方法②バーを左右に移動し好みの文字サイズに変更します。(左:文字を小さくする、右:文字を大きくする)
これで文字のサイズを変えることができました。
色を変える
エッセンシャルグラフィックス内「アピアランス」の「塗り」から変更します。
1.色をクリックします。
2.カラーピッカーが表示されるため、好きな色を選択し、OKをクリックします。
これで色を変えることができます。
位置を変える
エッセンシャルグラフィックス内の「整列と変形」の「整列」から変更します。
各アイコンをクリックすることでテロップの位置を変更することができます。
・左揃え :画面左端に移動させる
・水平方向に中央揃え:画面中央縦のラインに移動させます
・右揃え :画面右端に移動させる
・上揃え :画面上端に移動させる
・水平方向に中央揃え:レイヤーを画面中央横のラインに移動させます
・下揃え :画面下端に移動させる
これで位置を変えることができます。
※詳細に位置を変更したい場合は、本記事後半に手順をが記載しているため、最後までご覧ください。
枠線を付ける
エッセンシャルグラフィックス内「アピアランス」の「境界線」から変更します。
1.チェックボックスにチェックを入れ、色をクリックすると、カラーピッカーが表示されます。
好きな色を選択し、OKをクリックします。
2境界線の太さと数値を手動か、数値上でクリックしながら左右に移動し、枠線の太さを指定します。
これで枠線を付けることができます。
影を付ける
エッセンシャルグラフィックス内「アピアランス」の「影」から変更します。
1.チェックボックスにチェックを入れ、色をクリックすると、カラーピッカーが表示されます。
好きな色を選択し、OKをクリックします。
2.それぞれの数値を調整し、お好みの設定をします。
・不透明度 :影の不透明度の変更が可能。数値が100で完全に不透明状態、0で透明状態になる。
・角度 :影の角度の変更が可能。角度は360度すべてに適用できる。
・距離 :影の距離の変更が可能。
影はサイズの数値を上げていくとレイヤーから影が広がっていき、角度によって広がる方向が変化。
・サイズ :影のサイズの変更が可能。
サイズの数値を上げていくとレイヤーから影が広がっていき、角度によって広がる方向が変化。
・ブラー :影のぼかしの設定が可能。
これで影を付けることができました。
背景に色を付ける
エッセンシャルグラフィックス内「アピアランス」の「背景」から変更します。
1.チェックボックスにチェックを入れ、色をクリックすると、カラーピッカーが表示されます。
好きな色を選択し、OKをクリックします。
2.それぞれの数値を調整し、お好みの設定をします。
・不透明度 :背景の不透明度の変更が可能。数値が100で完全に不透明状態、0で透明状態になる。
・サイズ :背景のサイズの変更が可能。
サイズの数値を上げていくとレイヤーから影が広がっていき、角度によって広がる方向が変化。
・角丸の半径 :背景の角を丸くすることが可能。数値を上げると角丸の半径が大きくなる。
これで背景に色を付けることができました。
テロップを移動させる方法
テキストテロップを挿入することで、動画により豊かな情報を加えることができますが、その配置に悩むことはありませんか?特にPremiere Proを初めて使用する方にとって、テロップをどのように移動させるのかは課題です。選択ツールやエッセンシャルグラフィックスの使い方が分からないと、思い通りにテロップを配置するのが難しく感じられるでしょう。
そこで以下の記事では、Premiere Proでテロップを移動させる具体的な方法を紹介します。選択ツールを使った基本的な操作から、エッセンシャルグラフィックスを活用した操作まで、初心者でも分かりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
選択ツールを使用する
1.ツールパネルから選択ツールを選択します。
2.移動したいクリップに再生ヘッドを合わせます。
3.プログラムモニタ上のテロップをクリックし、選択します。
4.ドラックし、好きな場所でドロップします。これで位置を変えることができました。
エッセンシャルグラフィックスを使用する
1.変更したいテロップのクリップをタイムライン上で選択します。エッセンシャルグラフィックスに表示されます。
2.エッセンシャルグラフィックスのテロップをクリックし、選択します。
3.整列と変形の「アニメーションの位置の切り替え」で数値を手動で入力します。
もしくは数値上でクリックしながら左右に移動し、位置を変更します。(左の値:左右の移動、右の値:上下の移動)
これで位置を変えることができます。
テキストスタイルを保存する方法
ここまでの手順でテロップを作成してきましたが、テキストスタイルを毎回設定するのは時間がかかる作業です。「どうすれば一度設定したスタイルを保存して、次回以降も簡単に使えるようにできるのだろう?」という疑問は、初心者ならではの悩みです。テキストスタイルを保存できないと、編集作業が非効率になり、動画の質が安定しません。特に、複数の動画を一貫したデザインで仕上げたい場合、この問題は大きな障害となります。以下の記事では、Premiere Proでテキストスタイルを保存する方法を詳しく解説します。初心者にも分かりやすく、具体的な手順を示しながら説明しますので、この記事を読めば、テキストスタイルの保存が簡単にできるようになるでしょう。
1.テキストスタイルを保存したいテロップのクリップをタイムライン上で選択します。エッセンシャルグラフィックスに表示されます。
2.エッセンシャルグラフィックスのテロップをダブルクリックし、テロップを選択します。
3.エッセンシャルグラフィックスの「スタイル」から▼をクリックします。
4.「スタイルを作成」をクリックします。
5.新規テキストスタイルが表示されるため、任意の名前を入力し、OKをクリックします。これでテキストスタイルの保存は完了です。
6.テキストスタイルを適用したいテロップのクリップをタイムライン上で選択します。エッセンシャルグラフィックスに表示されます。
7.エッセンシャルグラフィックスのテロップをダブルクリックし、テロップを選択します。
8.エッセンシャルグラフィックスのスタイルから▼をクリックし、6で保存したテキストスタイルを選択します。
テキストスタイルが選択したテロップに反映されます。
以下の動画ではPremiere Proで実装されたテロップ作成の新機能について詳しく解説しているので、気になる方はぜひご覧ください。
また、以下の動画ではテロップ編集のクオリティを上げる方法について詳しく解説しているので、気になる方はぜひご覧ください。
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まとめ
YouTube動画から音声を録音するさまざまな方法をご紹介しました。これらの方法は、初心者から上級者まで幅広く対応しています。自分に合った方法を見つけ、コンテンツを作成する楽しさを体験してください。
もっと学びたくなったら、当サイトの他の記事も参考にしてみてくださいね。
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