動画編集において、スキルを最大限に発揮するためにはパワフルで動作信頼性の高いPC(パソコン)が必要不可欠です。
作品によっては高解像度の映像や複雑なエフェクトを扱う場合があるため、制作したい映像のレベルに対応可能なスペックを有するPCと編集ソフトの組み合わせが、スムーズな動画編集の鍵となります。
素早い処理能力に大容量のストレージを備え、高度なグラフィックス処理が可能な機種ほど、よりスムーズな編集作業が可能となり、あなたの創造力を存分に発揮できるでしょう。
近年では各メーカーそれぞれ特徴的な商品が揃っており、価格と性能のバランスを考慮したPC選びが可能ですので、この記事を通してあなたにピッタリの1台を見つけましょう。
動画編集PCに必要なスペックと選び方
私たちがよく目にする投稿動画などは、そのほとんどが動画編集によって作られていることが多いです。
動画編集の作業はPCに高度な処理能力が求められますので、新しくPCを選ぶ際にはいくつかの重要なスペックや要素を考慮する必要があります。
以下でそれらの各ポイントを押さえていきましょう。
CPU
「CPU」は、高度な演算処理を行うとともに、他のPCパーツを制御する役割を果たすため「PCの頭脳」とも言われ、最も重要なスペックの一つです。
PC全体の処理性能を決めるパーツのため、このスペックが不足すると動画編集ソフトの動作が重く、再生時にカクついたり、最悪の場合フリーズしてしまうことも。
そのためCPUは、扱うYouTube動画の解像度に応じて、フルHD画質の動画編集の場合はApple M1チップやIntel® Core™ i7シリーズ、AMD Ryzen™ 5など、これらと同等かそれ以上のシリーズを選ぶのが望ましいでしょう。
GPU(グラフィックボード)
「GPU(グラフィックボード)」は、表現度を表すスペックでモニター上に画像や映像を表現するためのパーツです。
このスペックが高いほど滑らかで精彩な描画を表現できるのですが、このGPUを搭載するかの判断は、利用する動画編集ソフトがGPUに対応しているかどうかがポイントになります。
有料の動画編集ソフトはほぼGPUに対応しており、各作業の快適性に加え、動画ファイルの出力にかかる時間を大幅に短縮できます。
一方、無料の動画編集ソフトはほぼGPUに対応しておらずその性能を発揮できないため、その場合は搭載しなくてもよいでしょう。
メモリ
「メモリ」とは、CPUの演算処理に必要なデータを一時的に記憶する場所のことで、いわば「机や作業台の広さ」のようなイメージです。
机が広ければ広いほど、つまりこのメモリ容量が大きくなるほどCPUが処理できる量も多くなり、複数のタスクを同時に行う場合でも、PCの動作が安定しやすくなります。
もしメモリが不足すると、PC全体の動作が重くなり最悪の場合フリーズするなど、全ての操作にストレスを感じることになります。
メモリはCPUと同様、動画の解像度に応じて、フルHD画質の動画編集の場合は最低でも8GBを搭載すれば、作業をスムーズに行えるでしょう。
SSD
「SSD」は、PCのデータを保存する記憶装置のことで、これまで一般的だった「HDD」よりもデータの読み込み・書き出し速度が圧倒的に速い点が特徴です。
その反面、価格はHDDに比べて高価にはなりますが、容量を多く必要とする動画編集ソフトなどは、SSDにインストールすればソフトの起動はもちろん、容量の大きな動画素材の処理でも快適に進められるため、作業効率を考慮するならHDDではなくSSDを強くおすすめします。
なお、SSDの残容量が少なくなってくるとPCの動作が不安定になることから、最低でも512GB、予算が許せば1TB以上のものをおすすめします。
モニター解像度
YouTubeの動画編集を行う場合は、PCモニターの解像度はフルHD以上を選択しましょう。
現在、一般的な動画の解像度は、SD(720×480)・HD(1280×720)・フルHD(1920×1080)・4K(3840×2160)などが主流で、中でもYouTube動画の多くがフルHDで制作されていることから、投稿後の実際の映り具合を確認するためにも、モニターはフルHD以上を搭載することを推奨します。
ディスプレイサイズ
ディスプレイのサイズはそのまま作業領域になるため、基本的には大きい方が作業をスムーズに進められます。
デスクトップの場合は24〜27インチ、ノートPCの場合は15インチ以上のモニターをおすすめします。
なお、動画編集は異なる作業を並行して進めることが多いため、マルチモニターの環境(1台のPCに複数のモニターを接続する環境)が可能であれば、作業ごとに別々のモニターを利用することで作業効率を大きく向上できます。
デスクトップPCとノートPCの選択
PC購入検討の際、よく話題となるこちらのテーマ。結論、作業環境や生活スタイルによって異なるというのが一般的な答えで、どちらもメリット・デメリットがあります。ご自身の環境に合わせた相性の良いスタイルを探していきましょう。
デスクトップPC・ノートPCそれぞれのメリット・デメリット
自宅でのみ作業を行う場合は、デスクトップがおすすめです。
デスクトップのメリットはなんと言っても、そのサイズを活かした性能面でのコストパフォーマンスです。
ノートPCに比べ本体スペースに余裕があるので、パーツの増設や機器の放熱対策が容易であり、かつ同性能のノートPCと比較した場合もデスクトップの方が安価で購入できます。
逆に、場所を選ばず外出先でもサクッと作業を行いたい方には、ノートPCがおすすめです。
価格や拡張性はデスクトップに劣りますが、その分場所にとらわれず自由に作業できるのが魅力です。
WindowsとMacの選択
PCを選ぶ際、まずWindowsとMacの選択肢がありますが、それぞれにメリット・デメリットがありますのでご紹介します。
【Windows】
Windowsのメリットは販売メーカーが多く、価格を抑えた製品が多数販売されている点です。このため、同水準のスペックでもMac製品より安く入手できる可能性が高いでしょう。
またWindowsユーザーの方が多いため、動画編集に関してもWindows関連の情報量は多く、すぐに調べやすいというメリットもあります。
デメリットとしては、Apple製品(iPhone)との連携という点ではMacの方に利便性がある点です。
【Mac】
Macのメリットは、直感的で操作がわかりやすく初心者でも使いやすい点と、Apple製品(iPhone)との連携が優れているため、端末からPCへの素材共有が非常に楽にな点です。
一方デメリットは、同水準のスペックでもWindowsより金額が高くなりやすい点です。
以上より、コストパフォーマンスを重視すればWindows、Apple製品をすでに使用中で連携を重視する場合にはMacを選択するのがおすすめです。
おすすめPCの紹介
代表例として、WindowsとMacからデスクトップ型・ノート型で1台ずつ、動画編集におすすめのパソコンをスペックスコアでご紹介。
詳細は下記リンクからご確認いただけます。
- デスクトップ型
【Windows】raytrek MEX46
OS | Windows 11 Pro |
CPU | Core i7 14700F |
GPU | GeForce RTX 4060 8GB |
メモリ | 16GBメモリ |
ストレージ | 500GB NVMe SSD/追加 |
詳細リンク:raytrek MEX46
CPUは第14世代のIntel® Core™ i7、GPUにはNVIDIA® GeForce RTX™ 4060を搭載したグラフィック特化型のデスクトップPC。
メモリは8GB・16GB・32GB・64GB・128GBまで搭載可能で、マルチタスクや4K動画の編集も快適です。
YouTubeやSNS向けの動画だけでなく、3Dグラフィック、VRなど高度なコンテンツも作成可能。
大型のファンにより過熱による性能低下にも強く、光学ドライブ・SSD・HDD・GPU(グラフィックボード)も増設可能です。
【Mac】iMac M3
OS | MacOS |
CPU | Apple M3 チップ |
GPU | 10コア |
メモリ | 16GBメモリ |
ストレージ | 512GB SSD |
詳細リンク:iMac M3
先進的なデザインで一線を画すMacのデスクトップPC。
ディスプレイの厚みはわずか11.5mmと薄く、カラーも全7色と豊富なラインナップ。
24インチ4.5KのRetinaディスプレイを搭載しており、これは最も売れている同インチのWindowsPCと比較して、5倍の解像度と約70%を上回る明るさを誇ります。
スペック面では新たに搭載されたM3チップにより、その処理速度はIntel Core i7プロセッサを搭載した同インチWindowsPCの最大4倍に匹敵します。
- ノート型
【Windows】raytrek R7-RL
OS | Windows 11 Pro |
CPU | Core i9 13900HX |
GPU | GeForce RTX 4070 8GB LaptopGPU |
メモリ | 16GBメモリ |
ストレージ | 1TB Gen4 SSD/追加ストレージ 無し |
詳細リンク:raytrek R7-RL
デスクトップに引けを取らないスペックを備えたノートPC。
CPUには最上位グレードのIntel® Core™ i9-13900HX、グラフィックスにはRTX 4070を搭載し、細かな色彩表現や高負荷タスクの処理もお手のもの。
小さなボディでハイパフォーマンスを実現します。
また、デュアルファンと大型通気口を搭載しており、熱がこもりがちなノートPCでも強力な冷却性能を発揮。
CPUとGPUのパフォーマンスを最大限に引き出します。
【Mac】MacBook Air 16インチ
OS | MacOS |
CPU | Apple M3 チップ |
GPU | 10コア |
メモリ | 16GBメモリ |
ストレージ | 512G SSD |
詳細リンク:McBook Air 16インチ
新型M3チップの搭載により、処理速度は従来のM1チップのおよそ1.6倍へ、またバッテリー駆動時間も最大18時間へ向上。
よりスピーディーかつパワフルになったMacBookAirは、場所を選ばずあなたのパフォーマンスを最大限まで引き出します。
洗練されたデザインと動画編集に十分なスペックを備えたハイセンスなノートPCです。
【PC向け】おすすめ動画編集アプリ
YouTube の動画を作成するにあたり、まずは自分にとって最適な動画編集ソフトを選ぶことが成功への近道になります。
しかし始めはどの編集ソフトを選べばいいか迷ってしまうもの。
そこで今回は、動画編集ソフトの選び方として、それぞれの機能、価格、買い切りorサブスクリプションなのかなど、必要なポイントを含めてご紹介します。
【Premiere Pro】
Adobe 社が開発するまさに「Pro」向けの動画編集ソフト。
機能面では、さすが「Pro」向けと言われるだけあってTV や映画、商用動画にも使用される機能が盛り込まれています。
そのため、慣れるまでには時間がかかると思われがちですが、意外にもそうではありません。
なぜなら本ソフトは愛用者がとても多く、YouTube上でも解説動画が多く紹介されているため、基本的な操作の習得がさほど難しくないからです。
また、他の Adobe 製品とのデータ互換性が高いのも特徴で、すでに Adobe 製品を使い慣れている方であれば尚更おすすめ。
こちらは30 日間の無料体験版もあるので、まずは1本、動画編集の入門編としていかがでしょうか。
【PowerDirector】
親切な UI 設計で直感的な操作で編集を行える PowerDirector は、初心者からプロまで幅広く人気の動画編集ソフトです。
人気の理由は大量に用意されたデザインテンプレートや、難しい作業を自動化する AI ツールなどYouTubeの動画編集をサポートするツールがまとめて集約されている点です。こちらも無料版が提供されているので、まずは操作や機能を無料で試してみてはいかがでしょうか。
【Final Cut Pro】
Mac ユーザーで動画編集を考えた方であれば、Final Cut Proの名前は聞いたことがあるかもしれません。
初心者には少し敷居が高いかもしれませんが、プロのYouTuberが選ぶ動画編集ソフトとしても有名です。
ユーザーから高く評価されている機能としては、クリップ移動時に他クリップへの上書きを防止する「マグネティックタイムライン」や、最大 64 個の動画を同期して、同時に最大 16 個のアングルを表示することができるマルチカム機能があります。どちらも画期的な機能で上級ユーザーから高い評価を受けています。
アプリ選定に関するまとめ
以上、YouTube動画編集におすすめのソフトを3つご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか?
今回ご紹介した動画編集ソフトはどれを選んでも基本的な動画編集は可能ですが、ソフトにより動画編集にかかる時間やその完成度は若干違ってくるでしょう。
どのソフトにも優秀な機能が備わっているので、無料の体験版を活用し、ぜひ自分に相性の良いソフトを選んでください。
【初心者向け】動画投稿までの流れのご紹介
現在、たくさんのYouTuberが活躍していますが、みんな最初は「YouTubeに動画を投稿したいけどやり方がわからない」と未経験からスタートしています。
そこで今回は、YouTube動画の実際の投稿までの流れや、撮影に必要な物も合わせて解説しますので、ぜひこの機会に覚えていってください。
YouTubeチャンネルの開設
YouTubeに動画を投稿する前に、まず第一段階として自分のチャンネルを作る必要があります。
チャンネルには「デフォルトアカウント」と「ブランドアカウント」の2種類がありますが、どちらを使っても動画の投稿は可能です。
「デフォルトアカウント」とは最初にGmailに登録した際に作られるアカウントのことで、動画のアップロードをすると登録した自分の名前がチャンネル名となってしまいます。
一方「ブランドアカウント」とはYouTubeチャンネル用のアカウントのことです。いくつでも作成でき、オリジナルのチャンネル名をつけることができるのでまずはこちらを作成してみましょう。
チャンネルの設定
続いて行うのはチャンネルの設定です。
チャンネルの顔となるアイコンや概要欄、バナー画像を決めていきます。
これらの要素はチャンネルの視聴回数に大きく影響する部分ですので、思わずチャンネル登録したくなるような、オリジナリティあふれるチャンネルにしてみてください。
今後チャンネル登録者数を増やしたいということであれば、このチャンネルで得られるメリットなども一言添え、できるだけ多くの投稿動画を揃えると視聴者も見応えのあるチャンネルになるでしょう。
動画の投稿
チャンネルの開設、設定が完了したら、いよいよ動画の投稿です。
用意した動画を、YouTubeアプリやサイトの上部にあるビデオマークからアップロードしましょう。
動画の容量や通信環境にもよりますが、だいたい動画の尺と同じかそれより短い時間で処理が完了し、実際に閲覧できるようになります。
投稿時には動画のタイトルと説明文の入力も忘れずに行ってください。
視聴者がみたい動画を探しやすくするため、再生リストの作成も行っておくと◎です。
【初心者向け】撮影に必要なものをご紹介
ここまで動画投稿の流れを解説してきましたが、その元となる動画素材を撮影したことのない方は、実際の撮影がどんなものか、それには何が必要なのか気になりますよね。ここからは動画の撮影に必要なものを解説します。
スマホまたは撮影用カメラなど
実はYouTubeの動画撮影はスマホでも可能です。
近年スマホは格段に進化を遂げており、画質も音声も十分なクオリティの動画が撮影できます。
ですが、動画の質感や表現力を追求するためには、やはり撮影用カメラも用意したいところです。
スマホと撮影用カメラを比較すると、撮影時の細かな設定やバランス調整などの点でスマホとは一線を画します。
本格的な撮影には一定の技術を要するので、初心者でまだ撮影に慣れるまではスマホで経験を積み、より本格的な動画を撮影をしていきたいと感じた時点で撮影用カメラに切り替えるのも一つの方法かも知れません。
照明
スマホのみでも動画の明るさ調整などはある程度可能ですが、被写体をより綺麗に撮影したい場合は別で照明を用意すると便利です。
実は光の当たり方次第で、動画の質は格段にアップしますよ。
ネットなどでは数多くのライトが販売されていて、手元やお顔のみを照らす程度のライトなら数千円で手軽に購入できます。
照明は動画の質感を上げるための重要なアイテムなので、カメラと同様にしっかりと準備しておきたいアイテムです。
マイク
次にご準備いただきたいものはマイクです。
実は動画撮影において、最も重要視したいのがこの音声です。
いくら映像が綺麗に撮れていても、再生時の音声が雑音だらけだったり、大きすぎる、小さすぎるなど聞こえづらかったりすると、視聴者にとっては大きなストレスに感じてしまいます。
せっかく投稿した動画を最後まで観てもらえないのは悲しいですよね。
よくある例として、スマホから離れて撮影したり、声が反響してしまう場所での撮影では音声の質感が難しくなります。
そういった場合にマイクがあると音質がグッと上がりとても便利です。
そうすれば作成する動画の幅も広がりますし、こちらも数千円から入手できますので積極的に準備していきましょう。
短期間で効率的に学びたいなら、超実践型動画編集スクール『AIM Creators College』がおすすめ
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まとめ
今回は、これからYouTubeに動画を投稿しようと考えている方におすすめのPCと、動画編集ソフト、動画投稿までの流れ、撮影に必要なアイテムをご紹介しました。
意外とカンタンに動画編集や撮影、投稿ができることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
はじめのうちは不慣れで難しいと感じるかも知れませんが、世の中に出ている投稿動画やYouTuberの皆さんも一度は通った道ですので、あなたもきっとうまく出来ると思います。
ぜひあなたらしいYouTubeライフの第一歩を踏み出してみてくださいね!
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