あなたは動画編集アプリ「CapCut」をもう使ったことはありますか?
CapCutはその使いやすさと機能の豊富さから、一般ユーザーだけでなく多くのビジネスパーソンにとっても魅力的なツールです。
ビジネスの観点からも、その利点を活かして商用利用を検討したいと思われる方は多いと思います。
しかしこのCupCut、商用利用には見逃せない問題点がいくつか存在します。
例えば、著作権の問題や、利用規約に違反する可能性がある点です。
これらの問題に対する認識が不足していると、法的なトラブルに巻き込まれるリスクがあります。
そこで、この記事ではCapCutの商用利用に関するリスクを詳しく解説し、安全に利用するための具体的な対策を紹介していきます。
この記事で、CapCutを安心して活用し、ビジネスの成功に繋げるための知識を身につけましょう。
CapCutの商用利用がNGとされている範囲
※以下、サービス規約から抜粋
CapCutの利用規約を見てみると、
「本サービスは、個人的かつ非営利的な用途のために提供されます」記載されているので、基本的に商用利用はNGでしょう。
具体的にどんな商用利用がNGの対象なのかは、以下の3つが該当します。
- CapCutで作成した動画教材を販売すること
- CapCutで作成した動画で広告収入やPR収入を得ること
- 動画編集者がCapCutで作成した動画を納品すること
このように、3つに共通している「CapCutで作成した動画を通して金銭が発生する場合」がNGの対象となります。
以下で具体的な例を挙げて解説します。
作成した動画を販売すること
CapCutで作成した動画は、個人で楽しむ分には問題ありませんが、これを商品として販売したり利益を得るような行為は商用利用に当たるので行ってはいけません。
個人間でよく起こり得るケースなので、規約違反という意識を持って、安易に販売行為を行わないように気をつけましょう。
作成した動画で広告収入やPR収入を得ること
先ほどの販売等がNG行為である説明からも分かる通り、広告収入やPR収入も当然規制の対象となります。
これだけ手軽に編集しやすく出来栄えの良い動画を作れるなら、それは広告や宣伝活動に採用したくなる気持ちもよく分かります。
ですが、広告収入は企業にとって重要な広告の作成依頼から始めるため、まとまった金額がきっちりやり取りされる依頼になると思います。
そのため、お互い中途半端な契約にはならぬよう商談を進めていくかと思いますが、そもそもがCupCutが商用利用禁止のサービスなので、事前に知っておかないと結局「商用利用のため出来ませんでした」というトラブルに繋がりかねないので、このような注意事項は規約を事前に知ってしっかり読むなどして把握しておきましょう。
作成した動画を納品すること
CapCutで作成した動画を納品してはいけません。
納品ということは、対お客様向けに価値を提供する行為であり、そこに対価として金銭のやり取りはしているわけではありません。
どのような形でも、CapCutは利益を伴う行為である商用利用は禁止されているので、動画の閲覧や編集作業はあくまでも個人で楽しむものだと割り切ってご利用いただくのが無難かもしれませんね。
CapCutで商用利用が禁止されている理由3選
先ほどはCupCutで「商用利用が禁止されている範囲」について解説しましたが、ここからはその「商用利用が禁止の理由」についてご説明します。
物事には必ずといっていいほど理由が紐づいていることが定石です。
下記ではその主な理由を3つご紹介いたします。
基本無料で提供しているため
CapCutが商用利用禁止の理由、
一つ目は、「完全無料」で提供されているからです。
完全無料で課金しなくても十分に使える点や、アカウント登録をしなくても基本的な編集が可能な点、また無料であっても出力した動画にロゴが入らないなど、初心者の方でも動画編集アプリを導入するハードルが低いのが特徴で、また動画編集に慣れた方にも好評な内容のため、使用歴を問わず多くの方に愛用されているんです。
高度な編集も可能で使える機能も充実。
無料なのに有料並みの機能が使えるという点から、商用利用ができないように制限が設けられています。
BGMが著作権フリーではないため
冒頭から解説している通り、CapCutは商用利用が禁止されている動画編集アプリです。
著作権に関しては、本規約で明確に規定されている場合を除いて、本サービスから、又はそれを介して利用可能な録音物およびそれに含まれる音楽著作物に関する権利は、一切使用許諾されていません。
その理由はやはりCapCut内で提供されている音源が、すべて著作権フリーではないからです。
本アプリ内で使われている音源などはCapCutの会社:ByteDanceに著作権があります。
そのため、CapCutの音源を使用した動画を、各種SNSやYouTubeなどにアップして広告収入を得るなどの行為は、著作権を侵害していると判断される場合があります。
利用規約に定められているため
CapCutは利用規約で「個人的かつ非営利的な用途に限り使える」と明記されています。
そのため、具体的な商用利用として、以下のような使い方は禁止されています。
- CapCutで作成した動画を、ホームページやブログで販売する行為
- CapCutで作成した動画を、TikTok・Instagram・YouTubeなどの各種SNSに投稿して広告収入を得る行為
これらのように、CapCutは商用利用禁止と明確に示しているので、収益化を伴う行為は不可です。
サービスが完全無料で使えるので、商用利用できないのは当然と言えば当然ですね。
「Capcut for Business デスクトップ版」なら商用可能に
ここまで「CapCutの商用利用不可」という件について解説をしてきましたが、実は最近、巷で「Capcutが商用利用可になった」という噂が出ているんです。
なぜそのような事が起きているかというと、2023年10月に「Capcut for Business」がリリースされたからなんですね!
その件について調べたところ、噂に関しては事実でしたが、いくつかのポイントがありました。
簡単にポイントをまとめると
- 商用利用可能だが、利用規約が英語表記しかない
- 素材によっては商用NGのものもある
- 投稿した動画は勝手に使用される可能性がある
一見、完全に商用利用可能になったとは言い難い気がしますが、それぞれの内容について下記で紹介いたします。
利用規約が英語のため少し不安
本件に関する利用規約の内容の抜粋を、下記に記載します。
このようにCapCut マテリアル使用許諾契約書を見てみると、マーカー部の冒頭から「商用または非商用目的で使用できます」と書いてありますね。
ただし、こちらの利用規約は英語表記であり、これは日本語訳をして確認している状態です。
そのためこの表現が明確なのか判断しかねるため、少し不安の残る情報になっています。
商用NGの素材もいくつか存在する
商用利用可能といっても「完全」ではなく、素材によっては商用NGのものもあります。
それらの違いについては、素材を探す時に【商用】のフィルタリングをかけて検索すれば判別できます。
また、音源に関しては「TikTokで利用が許可されている楽曲のみ表示されています」という注意書きが出てくるので、この場合は使用はしない方が良いでしょう。
アップした動画を勝手に使われる可能性がある
利用規約の中に、改めて気になる内容があります。
この部分を見るとCapcut for Businessで作成し、投稿した動画の権利は完全に自分の手から離れるということが分かりますね。
これはつまり、自分以外の誰でも勝手に、あなたのSNSにアップした動画を自由に使えてしまうということです。
これを調べてみて分かったのは、商用利用できる「Capcut for Business」はリリースされたが、まだまだ安心して使えるツールではないということですね。
商用利用の需要はやはり多いですし、プライバシー面の強化も含めて、ぜひ今後の続報に注目したいですね。
CapCutの商用利用に関するQ&A3選
CapCutの商用利用に関して、特に多く寄せられる質問とその解決法を以下にまとめました。
ご参考にしてみてください。
①CapCutで作成した動画をSNSに投稿するのはOK?
CapCutで作成した動画を単に「投稿するだけ」なら問題はないでしょう。
すでに多くの方々がCapCutで様々な動画を投稿していますので、それ自体はサービス上まったく問題ありません。
ただし、将来的に収益化を考えている場合は、いずれそれらの動画を商用利用することに繋がる可能性があるので、収益化のための投稿はやめておいた方が良いです。
②CapCutは無料版・有料版どちらも商用利用禁止?
CapCutは無料版だけでなく、有料版も含めて商用利用は禁止とされています。
そのため、どちらを選んだとしても共に商用利用ができない仕様になっているのです。
ちなみに、有料版を購入するメリットには以下の点があります。
- 使用可能なエフェクトが全て解放される
- 使用可能なアニメーションが全て解放される
- 新たにモザイク挿入ができる
などなど、編集作業がより充実する機能が追加される内容になっています。
③CapCutで広告利用や収益化はOK?
ご参考として、商用利用が禁止されている主な例を下記に記載しましたので、ご確認ください。
【CapCutで作成した動画での禁止行為!】
- ホームページやブログなどのSNSで販売し収益を得る。
- TikTok・Instagram・YouTubeなどの動画投稿サイトにアップロードし広告収入を得る。
- 広告収入を得る予定はなかったがその後結果的に収益化に至ってしまい収益が発生する。
いかなる場合もやはり、収益が発生する行為を禁止していることがお分かりいただけるかと思います。
特に注意したい商用利用可能な音楽に関して
先述したWEB版の話のおさらいになりますが、CapCut内で提供される素材の中には、商用利用が可能なものとそうでないものが混在しており、その判別方法としては、素材を探す時に【商用】のフィルタリングをかけて検索すれば判別可能です。
そのため、商用目的で動画等を作成する際は、商用利用が許可されている素材のみを使用することが重要になりますね。
以下は商用利用可能な素材の抜粋になりますので、ポイントとして抑えておきましょう。
【商用利用可能な素材】
- テンプレート
- オーディオ
- テキスト
- 動画
- 写真
- スタンプ
CapCutでいう商用音楽とは
このように音楽も商用利用できますが、まずは、CapCut側の商用音楽に対する定義が「WEB版CapCut」にあったので、そちらを抜粋したものを見ていきましょう。
以下はCapCutのWEB版で表示されたものの抜粋です。
「商用音楽は、世界中のさまざまなスタイルやジャンルの50万以上のサウンドのコレクションです。Capcutユーザーは、ライブラリ内のすべての商用音楽をCapcut およびTikTokプラットフォームで商用利用することが事前に許可されているため、長いライセンス取得プロセスは必要ありません。」
ここからもわかるように、商用利用可能にしているのはあくまでも「CapCut」と「TikTok」での利用となっていますよね。
なので、もしCapCutをビジネスで活用したいと考えている方は、間違ってインスタグラムやYouTubeなどにそのままアップしないように気をつけましょう!
商用音楽はどこで利用できる?
ではこのCapCut、どこからなら商用音楽を利用できるのでしょうか。
以下は【WEB版CapCut】から表示されたものの抜粋です。
「すべてのユーザーがCapCutサウンドライブラリで商用音楽を利用できます。CapCutおよびTikTokの広告動画で、このライブラリから商用音楽を使用することが事前に許可されています。」
というわけなので、これも同じように商用利用可能なのは、あくまでもCapCutとTikTokでの利用となっています。
そのため、ビジネスで活用したいという方は、インスタグラムやYouTubeなどにそのままアップしないよう気をつけましょう!
上記の2点をまとめると・・
- ・Capcutで商用利用可能な音楽は、CapcutとTikTokでしか利用できない。
- ・他のSNS(インスタグラムやYouTube等)での商用利用はできない。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事では、CapCutの商用利用に関する利点とリスクについて詳しく解説しました。
非常に便利なツールである一方、著作権や利用規約の遵守が不可欠だという事がお分かりいただけたかと思います。
動画編集アプリは他にもたくさんありますが、利用規約をはじめとした注意点が存在するのはどの動画編集アプリにも言える事です。
それらのポイントをしっかりと把握し、適切な対策を講じることでCapCutは安心してビジネスに活用することができます。
この記事で紹介したリスクと対策を参考に、安全に効果的な動画コンテンツを制作しましょう。
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