動画編集が手軽になり、初心者でも使いやすいさまざまな動画編集ソフトが数多くリリースされています。
『Power Director』はそんな動画編集ソフトのひとつ。
本格的な編集が簡単にできて、高品質な動画をつくることができるのが特徴です。
今回はそんな『Power Director』の概要や料金、基本的な操作方法、メリットとデメリットなど、気になることについてご紹介します。
とくに操作方法については、ソフトの起動からカットとトリミング、テロップやエフェクト、BGM・効果音の挿入方法、そして動画の書き出しまでを実際の操作画面とともに細かく伝授。
使いやすい動画編集ソフトを探している方は、ぜひチェックしてみてください。
『Power Director』ってどんなソフト?
「Power Director」は、台湾に拠点を置くCyberLink社が開発する多機能の動画編集ソフトです。
8年連続国内販売本数シェアNo.1を獲得していることからもわかる通り、多くのユーザーから支持されています。
直感的に操作ができるユーザーインターフェースとプロ顔負けの編集ができることからユーザーからの評判も上々です。
それでは、さっそく『Power Director』の概要について説明していきましょう。
『Power Director』の概要
パワーディレクターは、台湾のマルチメディア企業CyberLink社が開発・販売するもので、8年連続国内販売本数シェアNo.1を獲得している実力派の動画編集ソフトです。
分割・カット編集、テロップ挿入、BGM追加、特殊効果、クロマキー合成など多彩な編集機能を搭載。
モーショントラックや自動編集モード、360度動画編集も可能で、初心者でも簡単にYouTube動画やイベント動画、ビジネス動画を作成できます。
『Power Director』は有料?無料?
動画編集ソフトと聞いてまず気になるのが料金ですが、『Power Director』は有料の動画編集ソフトです。
現時点のラインナップは以下の通り。
買い切り版とサブスクリプション版という2種類の支払い方式が用意されています。
<通常版(買い切り版)>
- Power Director 2024 Standard
- Power Director 2024 Ultra
- Power Director 2024 Ultimate
- Power Director 2024 Ultimate Suite
<サブスクリプション版>
- Power Director 365
- Director Suite 365
それぞれ、機能の違いもありますので、そちらも解説していきます。
料金体系の違い
通常版(買い切り版)とサブスクリプション版の機能の違いは以下の通りです。
Power Director 2024 Standard | Power Director 2024 Ultra | Power Director 2024 Ultimate | Power Director 2024 Ultimate Suite | Power Director 365 | Director Suite 365 | |
価格 | ¥6,050 | ¥12,980 | ¥16,980 | ¥20,980 | ¥6,700 | ¥12,360 |
製品内容 | 動画編集ソフト | 動画編集ソフト | 動画+音声+色編集ソフト | 動画編集ソフト+プレミアムコンテンツ | 最上位クリエイティブスイート+プレミアムコンテンツ | |
機能 | 大幅な制限あり | 一部制限あり | ほとんどの機能を利用可能 | ほとんどの機能を利用可能 | すべての機能を利用可能(「写真編集用アドオン素材に無制限アクセス」を除く) | すべての機能を利用可能 |
クラウドストレージ | なし | 25GB/1 年 | 25GB/1 年 | 50GB/1 年 | 50GB | 50GB |
BGM & 効果音 | 400 曲 & 3000 効果音 | 400 曲 & 3000 効果音 | 400 曲 & 3000 効果音 | 11,000 曲 & 3000 効果音 | 11,000 曲 & 3000 効果音 | 11,000 曲 & 3000 効果音 |
なお、「Power Director Standard」はパッケージ版のみ。
オンライン&公式サイトでの購入ができません。
有料版と無料版の違い
『Power Director』には、基本的な機能を試すことができる無料版「Power Director Essential」が用意されています。
無料版の特徴は以下の3つ。
・利用可能期間は30日間
期間終了後、「Power Director Essential」では一部基本機能のみを引き続き使用できるようになっています。
・機能制限がある
2K/4K解像度の動画に対応していません。また、利用できるテンプレートやエフェクトの数にも制限があります。
・透かしロゴが入る
ウォーターマークと呼ばれる透かしロゴが入るため、YouTubeなどに動画をアップロードするのには向きません。
ロゴを動画に入れたくない場合は、有料版に課金するか、ロゴの無い動画編集ソフトを選ぶ必要があります。
以下の記事でも「ロゴなしで使える動画編集ソフト」について詳しく解説しているので、ロゴなしの動画編集ソフトについて気になる方はぜひご一読ください。
『Power Director』のダウンロード・インストール方法
『Power Director』(無料版/Mac版)のダウンロード・インストールは非常に簡単です。
手順は以下の通りです。
ステップ1
『Power Director』の公式サイトにアクセスし、「無料ダウンロード」ボタンをクリックします。
インストーラーは自動でダウンロードされます。
「Power Director」ダウンロードリンク
https://jp.cyberlink.com/downloads/trials/powerdirector-video-editing-software/download_ja_JP.htm
ステップ2
ダウンロードが完了したら、インストーラーを実行し、画面の指示に従ってインストールを進めます。
ステップ3
インストールが完了したら、以下の操作方法を参考にソフトを利用ください。
『Power Director』の操作方法
ここからはいよいよ実践編です。
『Power Director』(無料版)の操作方法について、実際の操作画面とともに細かく説明していきます。
ソフトの起動
まずは以下の手順で『Power Director』を起動してください。
ステップ1
インストールした『Power Director』をダブルクリックして起動します。
ステップ2
「無料版で起動」を選択します。
ステップ3
作成する動画の縦横比(16:9、21:1、1:1、4:5、9:16、4:3)を選択します。
ステップ4
新規プロジェクトをクリックします
素材の追加
ソフトを起動したら最初に行うのは素材の追加です。
編集をするためには、まず編集素材がないとなにもできません。
まずは素材を追加していきましょう。
以下の手順で進めてください。
ステップ1
画面左上の「メディアファイルの読み込み」ボタンをクリックし、「メディアファイルの読み込み」を選択。
素材となる動画ファイルをライブラリに読み込みます。
ステップ2
読み込みが完了したら、動画ファイルを画面下のタイムラインにドラッグアンドドロップします
※複数の動画ファイルを使いたい場合は、続けてドラッグして適切な位置に配置してください
これで素材の追加が完了しましたので動画編集の事前準備は完了です。
では編集作業へと進みましょう。
カットとトリミング
動画編集の基本動作であるカットに挑戦してみましょう。
カットをすることで、間の無駄なシーンをなくしたり、話のつながりを作ったりして、テンポ感の良い、見やすい動画にすることができます。
非常に大切で、基本的な作業でもありますのでしっかり手順を覚えておきましょう。
ステップ1
スライダーをカットしたい部分の開始位置に移動させます。
ステップ2
メニューバーの「分割」アイコンをクリックします。
ステップ3
次に、カットしたい部分の終了位置にスライダーを移動します。
ステップ4
再度「分割」アイコンをクリックします。これで動画ファイルが3つに分割されるはずです。
ステップ5
不要な部分を選択し、キーボードの「delete」キーを押します。
このとき、「option」キーを押しながら「delete」キーを押すと、自動的にクリップを移動し、間隔を詰めることができて便利です。
これでカットが完了しました。
また、トリミング機能を使うことで、分割すると同時に不要な箇所を削除することができます。
スライダーをドラッグして採用したい動画の最初と最後の部分を選択し、開始位置と終了位置を指定し、「トリミング」ボタンを押せばOKです。
カット、トリミングを上手く活用して、テンポ感の良い動画を作成しましょう。
テロップの挿入方法
では次に、テロップを挿入してみましょう。
テロップがあることで、視聴者さんが動画を見やすくなりますし、テロップの装飾を上手く使えば文字情報以上に視聴者さんに多くの情報を伝えることが可能になります。
非常に重要な編集技術なので、こちらもしっかりと覚えておきましょう。
これもとても簡単な作業です。手順は以下を確認してください。
ステップ1
画面左の「タイトルルーム」をクリックすると、右側にテンプレートが表示されます。
ステップ2
気に入ったテンプレートをクリックし、タイムライン上の適切な位置にドラッグします。
ステップ3
タイムライン上のタイトルテンプレートをダブルクリックすると、「タイトルデザイナー」画面が表示されます。
ステップ4
文字を入力し、位置やサイズ、表示時間、フォント、色などの設定を行います。
あとは、タイムライン上でテロップを表示させたい開始位置と終了位置を指定すれば完了です。
以下の記事でも「テロップのルール」について詳しく解説しているので、テロップの使い方について気になる方はぜひご一読ください。
エフェクトの挿入
次にエフェクトの挿入に挑戦してみましょう。
エフェクトがあることで、動画が一気にゴージャスになります。
視聴者さんの飽きもきにくくなるので、積極的に活用していきましょう。
ステップ1
画面左の「エフェクトルーム」をクリックすると、利用可能なエフェクトが表示されます。
ステップ2
挿入したいエフェクトを選び、ドラッグアンドドロップしてタイムライン上に配置します。
ステップ3
「修正/強調」ボタンをクリックするか、エフェクトトラックに配置したエフェクトクリップをダブルクリックすると、左上に補正可能な項目があらわれます。好みの仕上がりにカスタマイズします。
また、表示時間はタイムライン上で調整可能です。
エフェクトを上手く活用して、飽きられにくい、カッコイイ動画をつくりましょう。
また、エフェクトは動画を派手でかっこよく演出する能力がありますが、逆に使いすぎるとくどさが出てしまい、逆に視聴者さんが離れてしまいます。
エフェクトを使う場面はしっかりと選んで、ここぞという時に活用しましょう。
以下の記事でも「動画編集のエフェクト」について詳しく解説しているので、エフェクトの使い方ついて気になる方はぜひご一読ください。
BGM・効果音の挿入
基本操作の最後に取り上げるのが、BGM・効果音の挿入です。
BGMや効果音は、動画の雰囲気を決めるための非常に重要な要素です。
しっかりと手順を学習し、活用していきましょう。
手順は以下の通りです。
ステップ1
ライブラリウィンドウの「素材ルーム」の中の「BGM」をクリックすると、右側に使用可能なサンプルがあらわれます。ダブルクリックすることで視聴が可能です。
ステップ2
気に入ったBGMをタイムラインにドラッグします。
動画ファイルの長さに合わせて分割やカットで適切に調整しましょう。
ステップ3
「音声ミキシングルーム」をクリックすると、音量を調整することが可能です。
効果音を使いたい場合も同様の手順で進めてください。
効果音やBGMはPower Directorに付属の物を使うのもいいですが、フリー素材を活用することでもっと幅を広げることができます。
以下の記事でも「著作権フリーで使える音源サイト」について詳しく解説しているので、音源サイトについて気になる方はぜひご一読ください。
動画の書き出し
動画を作成したら、完成した動画を書き出してみましょう。
手順は以下の通りです。
ステップ1
画面上の「書き出し」をクリックします。
ステップ2
「ファイル形式」「書き出し先」を設定します。
ステップ3
「開始」ボタンをクリックすると、動画の書き出しが始まります。
これで動画編集は完了です。
お疲れ様でした。
今回、この記事では基本的な使用方法だけをご紹介しています。
さらに高度な編集作業を行う場合は、公式サイト上のチュートリアルやYouTubeなどを確認してみてください。
『Power Director』のメリットとデメリット
『Power Director』の魅力は、初心者でも簡単に操作できる直感的なインターフェースです。
カット編集やテキストテロップ、BGM音楽の挿入のほか、特殊効果、書き出しなどの基本操作を感覚的に行うことができる点にあります。
機能も豊富で、分割・カット編集、テロップやBGMの挿入、特殊効果、クロマキー合成など、一般的な編集機能が揃っています。
さらに、モーショントラック、自動編集モード、360度動画編集、ナレーション録音、ビデオコラージュデザイナーなど、他の動画編集ソフトにはない独自の機能も搭載しています。
また、他の動画編集ソフトと比べて軽やかで、非常に使いやすいのが特徴です。
さらに、動画編集ソフトで長時間の動画編集を行った際、通常は全体をエクスポートしますが、『Power Director』では編集した部分のみをエクスポートできます。
大幅に時間を短縮できるのは大きなメリットです。
ただし注意点もあります。
たとえば、Windows版では使用制限なく利用可能ですが、Mac版では一部機能に制限が設けられています。
Macユーザーは注意が必要です。
動画編集でお金を稼ぐなら『Adobe Premiere Pro』がおすすめ
『Power Director』は非常に手軽で使いやすい動画編集ソフトであり、プロフェッショナルな品質の動画も作成可能ですが、アマチュアや初心者向けに設計された動画編集ソフトです。
もし動画編集で収入を得ることを考えているなら、『Adobe Premiere Pro』を選びましょう。
Premiere Proはプロフェッショナル向けの動画編集ソフトで、多くの映画製作やテレビ番組、YouTubeクリエイターによって利用されています。
その最大の利点は、非常に多機能であり、直感的なユーザーインターフェースで高品質な編集を行うことができる点です。
高度なカット編集、色補正、音声編集、特殊効果の追加など、さまざまな編集機能を駆使して高品質な動画を作成できます。
さらに、『Photoshop』や『After Effects』など他のAdobe製品とシームレスに連携でき、制作の幅が広がります。
また、豊富なチュートリアルやサポートコミュニティが存在しており、初心者からプロまでスキルを磨きやすい環境が整っているのも大きな特徴です。
そしてなによりも、実際の現場でプロとして動画編集をしている人たちはPremiereProを使っていますので、自分自身もPremiereProで無ければプロジェクトファイルの共有などができません。
そのため、案件募集の現場では、『Adobe Premiere Pro』を使えることが最低条件になっている案件も多く、使えなければ案件をうけること自体が難しいケースも多々発生してきます。
そういった意味合いも含め、本業・副業問わず、動画編集でお金を稼ぎたいなら、『Adobe Premiere Pro』を選ぶようにしましょう。
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まとめ
この記事では、初心者でも簡単に高品質な動画を制作できるツール動画編集ソフト『Power Director』について、概要、料金、メリットとデメリットなどについて詳しく説明してきました。
基本操作についても詳しくご紹介したので、その使いやすさを理解いただけたのではないでしょうか。
Power Directorは非常に手軽で使いやすい動画編集ソフトであり、プロフェッショナルな品質の動画も作成可能です。
多機能さもあり、動画編集の入口としてとても優秀なソフトだといえるでしょう。
ただし、趣味として動画編集を始めたいと考えているのではなく、スキルを活かして収入を得ることを検討しているなら、プロフェッショナル向けの動画編集ソフト『Adobe Premiere Pro』もおすすめです。
自分の目的と手段を照らし合わせ、自分に何が向いているかを確認して選びましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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